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回覧雑誌
「回覧雑誌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回覧雑誌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
給四十円しか貰てへんねん。情けない話や。うちあんたの知ってるように月一円五十銭の
回覧雑誌とってるやろ。それ貸したげたらね、うちの恋人なんぼ言うても、平気な顔して....
「雑沓」より 著者:宮本百合子
書いてよ」 と云った。 「『欅』にのせるから」 原稿紙のまま綴じたそういう名の
回覧雑誌のようなものを、特に文学好きの十五六人でこしらえているのであった。電話で....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
やら伸子と一緒の方が工合よい風で、つれ立って食堂へ行った。 珍しく保が、友人と
回覧雑誌を出す計画のうちあわせで夕飯にかえらなかった。父の好物な豆腐のあんかけが....
「悔なき青春を」より 著者:宮本百合子
が趣味の一つです。本がたかくて何と不便でしょう。組合の文化部に文庫がありますか?
回覧雑誌のグループをこしらえておいでですか? もしまだでしたらおつくりになること....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
その頃校内に白帆会という会があった。あのアララギの中村憲吉君は四年生で、その会の
回覧雑誌の部長をしていた。その頃から静かな、賢い人で私は尊敬していた。その弟の三....
「読書遍歴」より 著者:三木清
うであった。それに藤岡は初めは文学者になるつもりであったらしく、彼の提唱で文芸の
回覧雑誌が出来、私も一、二小説めいたものを書いたことがある。その時の同人に現在新....
「回想録」より 著者:高村光太郎
合に小さい時から好きだったから、そういう方面の友達は別にいなかったけれど、学校で
回覧雑誌などを出したことがある。そのうちに、与謝野鉄幹先生の「明星」が出て、暫く....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
気を回復して、今度は碧梧桐君と相携えて再び京都に出た。それから余は同好数人と共に
回覧雑誌を創めたり、小述作を試みて見たりした。鳴雪、飄亭の二君は相ついで吉田の虚....