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因みに
「因みに〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
因みにの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
学校へ通っていたことがあり、その時可愛がってくれた先生はアララギ派の歌人だった。
因みに彼女はアンドレ・ジイドが愛読書だと、かつて映画雑誌のハガキ質問に答えたこと....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
。併し市長が己が醜跡を蔽い難きを悟り、遂に最後の手段として自殺を選んだものだと。
因みにT市財政は既に破綻に瀕せる重大危機にあって市長を空席にするは一日も許されざ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
、堂寺建立の勧化の為だったか何様か、それは一切考え得るところが無いが、抖※行脚の
因みに次第次第三河の方へまで行ったとしても差支はあるまい。特に寂心が僧となっての....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
兎にかく其小僧の尻に金銀の眼が光っていた事は、福島金吾確かに見とどけたと云う事。
因みに記すも古めかしいが、右の溜池界隈には猶一種の怪談があって、これも聊か前の内....
「中毒」より 著者:織田作之助
杓子も煙草を吸っていたので、私はただ猫でも杓子でもないことを示したかっただけだ。
因みに、私が当時ひそかに胸を焦がしていた少女に、彼等煙草生徒も眼をつけていたのだ....
「吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
。冒頭の「私」が聴く雨と最後の坂田翁の聴く雨とを照応させて「聴雨」としたのです。
因みに坂田翁が木村八段と対局した南禅寺の書斎には「聴雨」の二字を書いた額が掛って....
「起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
りながら、二代目志賀山勢鶴を名乗る志賀山流舞の名取である尚子さんは、私に語った。
因みに大阪で志賀山流の名取は尚子さん唯一人、尚子さんは放送局の文芸部へ勤められる....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
今まで落ちを考えてから筆を取ったが、今は落ちのつけられない小説ばかし書いている。
因みに「世相」という作品は、全部架空の話だが、これを読者に実在と想わせるのが成功....
「鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
にて同日書斎にて猟用二連発銃のケースに火薬装填中過って爆発せしめしものと判明せり
因みに同家は召使いの老婆と二人暮しにて半年たたぬ内に重ね重ねの不幸とて附近の人々....
「四つの都」より 著者:織田作之助
の原作との関係を述べて「起案から脱稿まで」という与えられた題に答えたことにする。
因みに、脱稿後このシナリオを読んだ人の意見をまた聞きしたところでは、やはり素人は....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
の移住も多いことであるから、実際にはさらに多数に上っている事であろうと思われる。
因みに云う。右の村名は現在多くその称を異にし、或いは分合しているのもあるが、前後....
「来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
願い上げ奉ったのに対して、民政掛の指令は、 平民申付候事 という六字であった。
因みに云う。自分の郷里の墓地続きに「来り人の墓」というのがある。自分の何代前かの....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
掃除の賤しい職に従事したものが、またエタの一源流をなしている事は疑いを容れない。
因みに云う。小法師は禁中お庭掃除の外、藁箒及びお召の草履を献上する例で、御紋付の....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
諒とし、その調査観察の結果を続々本誌に投寄して、余輩の研究を援助し給わんことを。
因みに云う。本号載するところの部落の沿革・解放に関する長編は、さきに内務省地方局....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
いまでである。発表が極めて曖昧なる態度であることは、大方諸賢の御容赦に与りたい。
因みに云う。「穢多」といういやな文字を避けた先例には、「芸苑日渉」に「越多」と書....