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「因む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

因むの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
崎を立ち出で、東の方を志す。折ふし延宝二年|臘月朔日の雪、繽紛として六美女の名に因むが如く、長汀曲浦五里に亘る行路の絶勝は、須臾にして長聯の銀屏と化して、虹汀が....
軍用鼠」より 著者:海野十三
場合は正に必ズシモの場合なのである。 「鼠の顔」の謎を拵えるというので、まず鼠に因むものはないか考えた。そしてミッキーを得た。――ミッキー・マウスではすこし長す....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
元年、名草郡大領紀直国栖』と云ふは、紀伊国神名帳『名草郡正一位紀氏栗栖大神』と相因む所あらん、云々。 とある。自分は本居翁と、吉田博士との両説に賛意を表して、い....
孔子」より 著者:和辻哲郎
曰く、信、義に近きときは、言、復むべきなり。恭、礼に近きときは、恥辱に遠ざかる。因むところ其の親を失わざるときは亦|宗ぶべきなり。 (十四) 子曰く、君子は食|....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
などの如く、ほとんど凡ての動詞に「手」の字を添えて、人の働きを示しますから、手に因む文字は大変な数に上ります。 そもそも手が機械と異る点は、それがいつも直接に....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
従事したものは、その職業の性質によって、だんだん解放せられましたが、ひとり皮革に因む職業に従事した人々ばかりは、最後までも取り遺されまして、一方にはその人口の非....