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「因数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

因数の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸委員は何をするか」より 著者:夏目漱石
下 近時のわが文壇は殆んど小説の文壇である。脚本と批評はこれに次ぐべき重要の因数《ファクトー》に相違ないが、分量からいっても、一般の注意を惹《ひ》く点からい....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
まっている。しかし、あれはけっして、作者の窮策じゃない。ヴァン・ダインは、いかに因数を決定することが、切実な問題であるかを教えているんだ。だからさ。何より差し当....
斜陽」より 著者:太宰治
、周囲のみんなから祝福されてしとげる法はないものかしら、とひどくややこしい代数の因数分解か何かの答案を考えるように、思いをこらして、どこかに一箇所、ぱらぱらと綺....
正義と微笑」より 著者:太宰治
いわけなく解けるだろうと思って、お願いに来たんですけど、本当に失礼しました。この因数分解の問題は、なかなかむずかしいんですよ。僕も来年、高等師範へ受けてみようと....
余と万年筆」より 著者:夏目漱石
今其源因を一つに片付けるのは愚《ぐ》の至として、又事実の許す如く、しばらく両方の因数が相合して此需要を引き起したとして、余はとくに余の見地から見て、後者の方に重....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
用しなければならぬ。二次方程式を解くのに、根の値いを与える公式を使わずに一遍一遍因数分解を工夫する数学者は、決して科学的な数学者ではないだろう。なぜなら、そうい....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
感情を対立させ疎遠させた。私の姉は、数学が飛びぬけてよく出来、夜通しでも、三角や因数分解をとくことがたのしみの一つだという位、女性に珍しい理科系の頭脳の持主であ....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
だから出来ないんだ。さっき教えてやったじゃないか。Aの二乗、マイナス、Bの二乗を因数分解すると、さあどうなる? 蝦原 えーとAの二乗、マイナス、Bの二乗はえーと....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
か。なあに、これもやさしいですよ。五段目の数字は何と何とを掛けると出るべき数か、因数の知識をちょいと……叱られぬ先に黙りましょう。 (1)★ 3456□8....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
いった遷急点が、その河身の中に幾ヶ所あるかということで、だいたいその地方の回春の因数を決定することもできます。わがこの信州の中だけでは、どの河にも二、三ヶ所、と....
それから」より 著者:夏目漱石
展を、欧洲《おうしゅう》から押し寄せた海嘯《つなみ》と心得ていた。 この二つの因数《ファクター》は、何処《どこ》かで平衡を得なければならない。けれども、貧弱な....