因果者[語句情報] » 因果者

「因果者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

因果者の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
兄様のお言葉を背きましては、お母様《っかさま》へ猶々《なお/\》不孝を重ねまする因果者、此の節のように新吉が打って変って邪慳では、迚《とて》も側には居られません....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
弥兵衛の屋敷へ呼ばれた。 「どうだ、半七。けさの行き倒れは、何者だと思う。あんな因果者を抱えているのをみると、香具師《やし》の仲間かな」と、弥兵衛は云った。 「....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
……サアサア入らっしゃい入らっしゃい。世界中、どこを探しても見られぬ生きた魂の因果者の標本、日中の幽霊、真昼の化け物、ヒュ――ドロドロの科学実験はこれじゃこれ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、覚えもない嫌疑をかけられ、行く先々で、六波羅の放免(密偵)に、つき纒われている因果者の夫婦なので」 「そんな仔細なら、ご心配ありませんよ。……六波羅衆の内には....
大岡越前」より 著者:吉川英治
お燕ちゃんが、そっと、おれにだけ見せて、父親があるのに会えないというのは、何たる因果者だろうッて、涙ながら嘆いたことがあるんだ」 「おいおい、阿能。よけいな事を....