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囲炉裏
「囲炉裏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
囲炉裏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
内の自身番へ行ってみると、善八はまだ来ていなかった。定番《じょうばん》を相手に、
囲炉裏《いろり》のそばでしばらく話していると、やがて善八は大工の勝次郎をつれて来....
「守の家」より 著者:伊藤左千夫
居るから直ぐにお松にあまえられなかった。母はお松の母と話をしてる。お松の母は母を
囲炉裏端へ連れて行った。其内にお松は自分をおぶって外へ出た。菓子屋で菓子を買って....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そんなことは他人にうっかりしゃべられないんですが、それでも酒に酔った時などには、
囲炉裏のそばで弟に話したことがあるので、作兵衛はそれをよく知っていたんです。 ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
すぐに立って事務室のほうへかけつけた。事務室の障子をあけて、二畳敷きほどもある大
囲炉裏の切られた台所に出て見ると、そこの土間に、一人の男がまだ靴も脱がずに突っ立....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
蔵は二俵目の米を倉から出してきて臼へ入れてる。おはまは芋を鍋いっぱいに入れてきて
囲炉裏にかけた。あとはお祖母さんに頼んでまた繩ないにかかる。 満蔵はほどよく米....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
りがするくらい年代のある田舎家の座敷を、そっくりそのまま持ち込まれた茶座敷には、
囲炉裏もあり、行灯もあった。西洋人に日本の郷土色を知せるには便利だろうという実業....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ブのまわりで、スキーや山の話で夢中だったように思います。福松君と兵治君は炊事場の
囲炉裏にあたって何かしていました。僕はそこへ行って御馳走になりながら、藤木氏や津....
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
「お父さんな、まだ帰らんのか。」と浅七は外から這入って来た。家の中は暗かった。
囲炉裏の中には蚊遣の青葉松が燻って居た。 「まだや。」と母親は漬物を刻みながら無....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
た。……待たっせえ、腰を円くそう坐られた体裁も、森の中だけ狸に見える。何と、この
囲炉裏の灰に、手形を一つお圧しなさい、ちょぼりと落雁の形でござろう。」 「怪しか....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
命日とかで五目飯をこしらえたからまあ上がって、ゆっくり食って行けというので、僕も
囲炉裏のそばに坐り込んで、その五目飯を腹いっぱいに食った。 食ってしまったが、....
「安達が原」より 著者:楠山正雄
坊さんは度々お礼をいいながら、わらじをぬいで上へ上がりました。おばあさんは、
囲炉裏にまきをくべて、暖かくしてくれたり、おかゆを炊いてお夕飯を食べさせてくれた....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
出来て、流し場も取りつけられ、すべては便利になっている。 それで電燈は、出居と
囲炉裏の間との仕切の鴨居に釘を打ちつけて、その釘にコオドを引き掛けてあるのを、夕....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
どはなく、旅する人は杣夫や農夫に頼み、その家へ泊まることになっていた。 大きな
囲炉裏を囲みながら、要介は杣夫の家族と話した。 「西野郷の馬大尽、井上嘉門殿のお....
「空晴れて」より 著者:小川未明
なりました。彼は、朝早く起きて、学校の中のそうじをきれいにすましました。そして、
囲炉裏に火を起こして、鉄瓶をかけて、先生たちがいらしたら、お茶をあげる用意をしま....
「谷にうたう女」より 著者:小川未明
とがあった。人さらいにつれていかれたか、たぬきにでもばかされたのであろう。」と、
囲炉裏に粗朶をたきながら話しました。 それから、後のことです。村の人たちは、髪....