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「囲碁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

囲碁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
すが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父には一中節《いっちゅうぶし》、囲碁、盆栽、俳句などの道楽がありますが、いずれもものになっていそうもありません。....
星座」より 著者:有島武郎
た。彼はそれを用いてある勝敗を争おうとするのだ。彼の得意とする将棋《しょうぎ》や囲碁《いご》以上にこれは興味のあるものだった。どんな弱い敵に向っても、どんな優秀....
二老人」より 著者:国木田独歩
武は上がってふすまをあけると、座敷のまん中で叔父《おじ》叔母《おば》さし向かいの囲碁最中! 叔父はちょっと武を見て、微笑《わら》って目で挨拶《あいさつ》したばか....
恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
室《へや》では父と思《おぼ》しき品格よき四十二三の紳士が、この宿の若主人を相手に囲碁に夢中で、石事件の騒ぎなどは一切知らないでパチパチやって御座《ござ》る。そし....
運命論者」より 著者:国木田独歩
す。此《この》老人《としより》が僕の仲善《なかよし》でしたが、或日《あるひ》僕に囲碁の遊戯《あそび》を教えて呉《く》れました。二三日|経《たっ》て夜食の時、この....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
の戯れを伝えて、それが城中にもしばしば行われた時、最も巧みに蹴る者は彼であった。囲碁将棋|双六《すごろく》というもてあそびものにおいても、彼は大抵の場合勝者であ....
仇討三態」より 著者:菊池寛
んという辛抱強い敵討であったろう。兄弟の父の弥五兵衛が、同藩士中六左衛門の家で、囲碁の助言から滝沢休右衛門に打たれたのが、文化十四年十二月、長男幸太郎が七歳、次....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「父は午から出ましてまだ戻りません。今夜は遅くなるでございましょう」 伝兵衛は囲碁が道楽で、ときどき夜ふかしをして帰ることは澹山も知っているので、別にそれを不....
文人囲碁」より 著者:坂口安吾
文人囲碁会 坂口安吾 先日中央公論の座談会で豊島与志雄さんに会ったら、いきなり、近....
本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
、閑静な庭の緑につゝまれた二階である。 実質的に、名人戦である。呉氏が勝つや、囲碁第一人者は、中国へうつる。これが日本の棋界は怖くて、名人戦がやりにくかったの....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
を見ることができない。 一昔前と思い合せれば、月とスッポンの差があって、当時は囲碁界に於て木谷怪童丸と呉清源の両新人が現れて、碁界は三連星、天元等々新風サッソ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
郎はこう尋ねた。紋太郎はお菊を知っていた。いつものようにそれは今から十日ほど前、囲碁に招かれ遠慮なく座敷へ通った時、茶を運んで来た小間使いが余り妖艶であったので....
九段」より 著者:坂口安吾
握っているから、朝日の棋院大手合、毎日の本因坊戦に比べて、まさるとも見劣りのない囲碁欄であるが、将棋の方は他社の名人戦に比べて、勝抜き実力日本一決定戦(当時)な....
書記官」より 著者:川上眉山
。松も遠山も見えずなりぬ。雨か。鳥の声のうたたけわしき。 二 半日の囲碁に互いの胸を開きて、善平はことに辰弥を得たるを喜びぬ。何省書記官正何位という....
妖怪学」より 著者:井上円了
いうこと多く行われたるが、特に芸人社会には、現今にても行わるることなり。例えば、囲碁社会にては本因坊は代々「秀」の字を襲い、画人狩野家にては「信」の字を命ずるが....