図に乗る[語句情報] »
図に乗る
「図に乗る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
図に乗るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
という心細い真理に、ようやく頭を下げかけていた彼女は、叔父に煽《あお》られてすぐ
図に乗るほど若くもなかった。
「人間はよく交際《つきあ》って見なければ実際解らな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、口惜しがりながらがんりきを横の方から突き倒す。 「この阿魔《あま》、あんまり
図に乗ると承知しねえぞ」 突き倒されたがんりきは起き上って眼の色を変えると、 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
十七 しかし、天性図々しいところがなければこうはいかぬ、向うが折入ったところを
図に乗るのは一つの手だ、あんまり賞《ほ》めた話ではないが、まあ、一つの自業自得さ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
りけり、いった。
「気をつけなくちゃあいけねえじゃねえか。妹とか何とかいわれて、
図に乗るばかりが能じゃあねえんだ」
たちまち、お駒ちゃんの顔に、朱のいろがのぼ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
すめていたところだ。……だが、待て」 「待てと仰せのまに、機を逸しましては」 「
図に乗るまい。――籠城の兵は、病人負傷者をのぞけば千人を欠いておる。それも草を食....