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図形
「図形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
図形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
》め」の客観化として一定の性格を備えて表現されていることを要する。さて、幾何学的
図形としては、平行線ほど二元性を善く表わしているものはない。永遠に動きつつ永遠に....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
介を加えているのは」
「そうなんだ熊城君」と法水は満足気に頷いて、「だから、謎は
図形の本質にはなくて、むしろ、作画者の意志の方にある。しかし、どう見てもこの医学....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
と言ったようなものを拾い出してみれば、それは決して書物や筆記帳に残っている文字や
図形のようなものではなくて、到底蓄音機などでは再現する事のできない機微なあるもの....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
同じ意味で将来の研究問題と考えられる数々の現象の一つは、リヒテンベルクの放電
図形である。これも従来はほとんど骨董的題目として閑却され、たまたまこれを研究する....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
、さっききみは見たろう。星がどんどん姿を消していったのを。最後に窓のように残った
図形の星空、それが見ているうちに、まわりがだんだんちぢまって、やがて星空は完全に....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
variantentheorie)と考えるのだが、変換と云い不変量と云い、位置と
図形の概念が無ければ幾何学的意味を持てない。――そしてこの関係は一切の幾何学に就....
「辞典」より 著者:戸坂潤
デアの概念は、それに就いての近代風の解釈がどうであろうとも、要するに何か幾何学的
図形を表象させるようなそういう一定形態(形相、形式、エイドス、本質)を指し示す。....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
ういう方法学である。だから之をどんなに実際的な形に於て見ても(統計、グラフ、幾何
図形化、等々)形式的な本質を免れないのである。「抽象化」された輓近数学に於てはな....
「ピタゴラスと豆」より 著者:寺田寅彦
ーの短篇『若きアルキメデス』には百姓の子のギドーが木片の燃えさしで鋪道の石の上に
図形を描いてこの定理の証明をやっている場面が出て来るのである。また相対性原理を設....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
私は考える。物質は多分空間の内にあるであろう、併し空間の内にあると云っても例えば
図形があるようにあるのではない。
図形は空間をば或る観念的とも呼ばれる限界によって....
「省察」より 著者:デカルトルネ
か想像すべきことは必然的ではないが、しかし私が単に三つの角を有する直線で囲まれた
図形を考察しようと欲するたびごとに、私がこの
図形に、その三つの角は二直角よりも大....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
と鼻筋の形とが、異様に引き合い対照を求めて来る。それがまた、得も云われぬ嘲笑的な
図形であって、まさにお筆にとれば刻印に等しく、永世滅し切れぬと思われるほど嘲笑的....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
か。厳密にいえば、科学のために科学を研究するのは、科学者の権利である。ある奇怪な
図形の奇怪な性質が不思議ならば、幾何学者はこれを研究する権利をもっている(また日....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
を逆かさに倒したようになりましょう。私はそれに気附いたので、試みに円錐形と云う、
図形の観念を孔雀に与えてみました。そうして、その後に、九十郎に逢った時刻を訊ねる....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
前にはその移植であるかのような説をなす者さえあったが、今日では印度発生の斯かる構
図形式が西南アジア諸国の間を通過しているうちに、印度臭を脱却し、西域地方の特色に....