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「図抜け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

図抜けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
しりっぽ》だけが風に従ってなびいた。 「何んていうだ農場は」 背丈《せた》けの図抜けて高い彼れは妻を見おろすようにしてこうつぶやいた。 「松川農場たらいうだが....
黒百合」より 著者:泉鏡花
泉宿の名残を留めて、徒らに大構の癖に、昼も夜も寂莫として物音も聞えず、その細君が図抜けて美しいといって、滅多に外へ出たこともないが、向うも、隣も、筋向いも、いず....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
底に絶えなかった、あの、きょ、きょら、くらら鳥の声が、この時急に変った。野太く、図抜けた、ぼやっとした、のろまな、しかも悪く底響きのするのに変って、 ……おの....
風波」より 著者:井上紅梅
のであった。 趙七爺は隣村の茂源酒店の主人である。五里四方の内ではたった一人の図抜けた人物で兼ねてなかなかの学者先生である。彼は学問があるのでいささか遺老の臭....
自叙伝」より 著者:大杉栄
藤の次が僕だった。器械体操は佐藤と河野と僕とが相伯仲していた。が、駈足は僕が一人図抜けて早かった。僕等の班長をしていた河合という曹長が、これも駈足をお得意として....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
いては、あの不思議な神経を動かしていった。そのためかしら、滝人の顔には、しだいと図抜けて、眼だけが大きくなっていった。そして肉体の衰えにつれて、鼻端がいよいよ尖....
」より 著者:織田作之助
お君の連れて来たこぶ位に思って、問題にしなかった。しかし、嫂のお兼は学校の成績の図抜けて優秀な豹一にひそかに期するところがあり、彼が尋常六年を卒業すると、府立の....
俗臭」より 著者:織田作之助
して七千円の損害をかけ、権右衛門との間に訴訟が起ったのが原因である。色白の、眼の図抜けて大きな可憐な女だった。しかも東京生れの、言葉使いの歯切れよい、分に過ぎた....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
レッド』が自然に思い浮べられる。バイロンも気随気儘な生活を送っていた。そしてあの図抜けた旺盛な気力を養っていた。鶴見はまたここに至って、この書を貸してくれた友人....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
いう男は、依然として足もとを睨みつけているばかりで、返辞をしようとはしなかった。図抜けて大柄な男だけに、悄気返っているそういう姿が、おかしみと憐れさを二倍にして....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
サクを怠る意味である。人生万般に万べんなくセンサクするようなコリ屋はないものだ。図抜けて一事にセンサクし、かなり永続するのをコルという。 長生きの吉相があると....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
り本来ケンカを好んでいるワケではないようにも思うのである。 だが、秋田犬という図抜けて大きなこの種族も、牢固たる日本犬の習性の一ツはどうすることもできないらし....
鰊漁場」より 著者:島木健作
みんな、ちょっとはなしがあるんだが聞いてくれ。」 みんなは箸を休めて、鼻も口も図抜けて大きいこの男のまるい顔を仰ぎみた。何を彼が言いだすか、本能的に彼らは知っ....
地上」より 著者:島田清次郎
紅い芽生えを見渡すことにある限りない哀愁と悦びを感じていた。首席の越村という頭の図抜けて大きい、一年から首席を続けている少年は、早熟た口調で極めて明瞭に、自分の....
次郎物語」より 著者:下村湖人
なかった。五十幾人かの組で、彼はいつも五番以下には下らなかった。もし研一という、図抜けて優秀な子供さえいなかったら、彼が一番になるのも大してむずかしいことではな....