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図書館
「図書館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
図書館の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
自由に買うことは出来なかった。彼のこう言う困難をどうにかこうにか脱したのは第一に
図書館のおかげだった。第二に貸本屋のおかげだった。第三に吝嗇《りんしょく》の譏《....
「路上」より 著者:芥川竜之介
一
午砲《どん》を打つと同時に、ほとんど人影の見えなくなった大学の
図書館《としょかん》は、三十分|経《た》つか経たない内に、もうどこの机を見ても、....
「星座」より 著者:有島武郎
葉は西山が放った。めちゃくちゃだった。けれども西山は愉快だった。隅の方で、西山が
図書館から借りてきたカアライルの仏蘭西《フランス》革命史をめくっていた園が、ふと....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
頭は冷やかな位に落着いた態度で、 「どこの帰りか。」 「大学(と力を入れて、)の
図書館に検べものをして、それから精養軒で午飯を食うて来た。これからまたH博士の許....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
最も野蛮な暴行を犯した。たとえばシーザーはアレキサンドリア市を占領した後でそこの
図書館を焼払った。彼の後継者たる代々の皇帝はひたすらに狂気じみた享楽欲に耽溺の度....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
子学習院を初め中学、国民学校多数。 文化的遺産では名古屋城天守閣、黒門、日比谷
図書館、松村
図書館など多数。 とくに二十三、二十五日の東京空襲では秩父宮、三笠....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
百五十円二百円というものであった。是れだけの図案美術書類は、今日の日本には普通の
図書館は勿論美術専攻の如何なる研究所にさえ揃っていないと断言して宜かろう。 ツ....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
百八年、西班牙遠征の途に上りました時、かねて世界有数の読書家。必要によって当時の
図書館長バルビールに命じて製らせました、函入新装の、一千巻、一架の内容は、宗教四....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
くそこにあったのである。 二十二、三歳の頃――明治十三、四年頃――湯島へ移り、
図書館で読書している間に、草双紙を読み、『燕石十種』(六十冊)――これは達磨屋吾....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
アカデミア・デル・シメント(Academia del Cimento)に行って、
図書館、庭園、博物館を見物した。ここにはガリレオの作った望遠鏡は純粋の炭素より成....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
モドロとなって何としても自ら書く事が出来なくなったという原稿は、現に早稲田大学の
図書館に遺存してこの文豪の悲痛な消息を物語っておる。扇谷定正が水軍全滅し僅かに身....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
あれにはずいぶん思案をしたものである。 支那の当時の風俗画を調べるやら博物館や
図書館などへ行って参考をもとめたが寿陽公主にぴったりした髪が見つからなかった。 ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
供の時から好きでかなり広く渉猟していた。その頃は普通の貸本屋本は大抵読尽して聖堂
図書館の八文字屋本を専ら漁っていた。西洋の物も少しは読んでいた。それ故、文章を作....
「西航日録」より 著者:井上円了
博物館をみる。十七日午前、サンスクリット大学を訪い、校長サストリー先生に面会し、
図書館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品授与式を傍観....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
多く、五月のシドニーはさかんに菊花の鑑賞がおこなわれている。) つぎに美術館、
図書館を入覧す。蔵書二十四万冊ありという。借覧料を要せず、入場者をして勝手に書籍....