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「図画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

図画の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
った。そしてこのぞんざいのお蔭で、今でもまだろくに字の恰好をとることができない。図画は最初鉛筆画で、あとで毛筆画になったが、一年から二年までの間に数えるくらいし....
画の悲み」より 著者:国木田独歩
を悪んでいた。 或日学校で生徒の製作物の展覧会が開かれた。その出品は重に習字、図画、女子は仕立物等で、生徒の父兄姉妹は朝からぞろぞろと押かける。取りどりの評判....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
てしまった。一切やらぬ事と定めた。その代り多少とも他の学科へ力を入れる事にして、図画で百点を取る事にきめた。要するに平均点で進級するという方法なのだ。これは案外....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
どれが専門の画学生やら、アマツールやらさっぱり判らぬ時代となって来ている。田舎の図画の教師達や図案家、名家の令嬢、妻君、女学生、会社員、あらゆる職を他に持ってい....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
たのを是非頼む。塗師屋さんの内儀でも、女学校の出じゃないか。絵というと面倒だから図画で行くのさ。紅を引いて、二つならべれば、羽子の羽でもいい。胡蘿蔔を繊に松葉を....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
堂々と行うカンニングのおかげで私は悪い点をとらずにいた。好きな学課は、つづり方や図画であった。つづり方の時間には必ずのように、私のものがみなの前で披露され、私は....
家なき子」より 著者:楠山正雄
をしてあとを読む合図をする。わたしはかの女にまた絵をかくことを教えた。まあやっと図画とでもいうようなことを教えた。これは長いことかかったし、なかなかむずかしかっ....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
堂に入った。この学校に来てからわたしは初めて世の中に別に物理、数学、地理、歴史、図画、体操などがあることを知った。生理学は教えられなかったが、木版刷の全体新論や....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
と私は思った。 広江先生と並べて、忘れられないのは村上先生のことだ。この先生は図画と東洋史を教えておられた。私は二年の時一年間図画を習ったきりだ。それだのに私....
この握りめし」より 著者:岸田国士
とをいうね。君もひとつ絵をやつてみたまえ、絵を……」 「わしは、小学校の時から、図画が不得手でね。丙ばかりもらつとつたですよ」 「僕もそうだ。その方がいゝんだ。....
あのころ」より 著者:上村松園
した)でノートに絵をかいたりして楽しんでいました。 五年か六年のころ、はじめて図画の時間というものが出来ましたが、そのときはとても嬉しかった。 図画の時間が....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
密仏法といえば必ず男女合体したところの仏体があるので、既に持って帰りました秘密の図画中にもそういう物が沢山あって、人には容易に見せられぬ位のものである。 けれ....
西航日録」より 著者:井上円了
日、ハーバードよりボストンに出でて、ウェード氏をその本宅に訪い、同氏秘蔵の妖怪的図画を一覧せり。ニューヨークよりボストン行きの途上、うそぶくこと左のごとし。 昨....
男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
これは、私にとって、特殊的な場合でありますが、長男は、来年小学校を出るのですが、図画、唱歌、手工、こうしたものは自からも好み、天分も、その方にはあるのですが、何....
政ちゃんと赤いりんご」より 著者:小川未明
生してごらんなさい。」 政ちゃんは、学校で、先生が、こんどなんでも持ってきて、図画の時間に写生してもいいと、おっしゃったことを思い出しました。 「僕、これを学....