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固る
「固る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
固るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
蔭にも消えず、細かに濃く引包まれたかの思がして、手足も顔も同じ色の、蝋にも石にも
固るか、とばかり次第に息苦しい。 白昼凝って、尽く太陽の黄なるを包む、混沌たる....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
るのが、血の燃ゆるがごとき壮佼、まして渾名を火の玉のほてりに蒸されて、むらむらと
固る雲、額のあたりが暗くなった。 「ウイ、」 と押つけるように猪口を措いて、 ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
かけた東洋和平の基礎が、際どい処で覆されたと思って失望したのだが、併し雨降って地
固るの喩えもある通り、外務省式の二階から目薬的な日支親善の代りに、北支事件の結果....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
かけた東洋平和の基礎が、際どい処で覆されたと思って失望したのだが、併し雨降って地
固るの喩えもある通り、外務省式の二階から目薬的な日支親善の代りに、北支事件の結果....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
。 私の推察が当ってるとすれば明日の解剖では、多分、血液《ち》は鮮かな紅色で凝
固る性質を失って居る上に、一番素人にも判るのは、肺の中に煤を吸い込んで居るだろう....