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固唾を呑む
「固唾を呑む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
固唾を呑むの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、荷車が、乗被さるではござりませぬか。」 「おおおお、」 と、法師は目を※って
固唾を呑む。 「吃驚亀の子、空へ何と、爺どのは手を泳がせて、自分の曳いた荷車に、....
「雨」より 著者:織田作之助
袋を使うのかと訊かれた。水を浴びてすくっと立っている眼の覚めるような鮮かな肢態に
固唾を呑むような嫉妬を感じていた長屋の女が、ある時、お君の頸筋を見て、 「まあ、....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
像しなかったからである。 (これは問題が大きいぞ) それだけに興味も加わって、
固唾を呑むという心持! それでじっと待っていた。 要介は語りついだ。 「あの歌....
「森の石松」より 著者:山中貞雄
らねえ。俺は茶を呑みに来たんじゃねえんだ」 と言って立ち上る。 石松と七五郎
固唾を呑む。 安五郎、将棋に夢中で次郎長が傍へ来たのを知らない。 「うーむ、....
「武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
端整えて白倉、悠然と進み出る。団九郎も武蔵に襷鉢巻を結んで貰って中央に現われた。
固唾を呑む門人とおしま。 武蔵は例の微笑を浮べて、片隅で見て居る。 団九郎と....