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固有性
「固有性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
固有性の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
理的アウタルキーが、例の倫理学でいう「道徳」の世界だったのだ。そんなものは道徳の
固有性を倫理学的に誇張した偏見に過ぎない。決して固有なものがないというのではない....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
以後人間にまで進化してから各種の体験に依って作り上げた特性で、こんなのが通有性と
固有性とを問わずゴチャゴチャと遺伝されている事は申すまでもありませぬ。そうしてそ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
な最も自覚された形にまで、徹底させたのである。この「徹底」に西田哲学の今の場合の
固有性があるのだが、とに角一つの徹底段階であったヘーゲルに於てのように、西田哲学....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
資本主義のタイプに固有な性質に由来するのであって、金融資本の段階に這入ってもその
固有性質は本質的な変化退化を被らぬばかりでなく、金融資本段階に於てはその段階に特....
「哲学入門」より 著者:三木清
の函数的対応を要求するのである。記号のうちに捉えられるものは記号された物の特殊な
固有性でなく、それが他の類似のものに対して立っている客観的な関係である。我々は我....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
のを見出そうとならば、それは幾何学と物理学との間の固有に緊密な関係であろう。この
固有性によって幾何学的空間と物理的空間とは区分することの出来ぬ一者であると臆測さ....
「省察」より 著者:デカルトルネ
はなく、また私の精神に依存するものでもない。このことは、この三角形について種々の
固有性が、すなわち、その三つの角は二直角に等しいということ、その最も大きな角に最....