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国主大名
「国主大名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国主大名の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
いつる折は、悪夢より覚めたらんが如く、ただすがすがしゅうこそ思い候え。生々世々、
国主大名などに再びとは生れまじきぞ、多勢の中に交じりながら、孤独地獄にも陥ちたら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
申すことでござりまする、それに権現様以前より苗字帯刀《みょうじたいとう》は御免、
国主大名の系図にも劣らぬ家柄でござりまする故に、神尾家にとって釣合わぬ格式とは存....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ばん大したものなんだ、鮪や鯨より、もっと大きなものなんだ」 「なあーるほど」 「
国主大名のような豪《えら》い人でもこの黄金の前には眼が眩《くら》むんだよ、花のよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あると、こう思わないわけにはゆきません。甲府勤番支配は、ある意味において、甲州の
国主大名と同じことだと言ってお絹から聞かされました。神尾の殿様に比べて強大な権力....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
慨しました。いったい、家中の面目だの、武士の道義だのと言うけれど、殿様――つまり
国主大名といったような連中にも、家臣の女を自由にするはもとより、その妻を犯す者が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
金箔附きの御用党となる建前である、近藤としては、一土民から直参になり、あわよくば
国主大名にも出世し兼ねまじき路が開かれたのだろうが、最初の同志浪人の面目は台なし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れ、有徳院様お代替りの延享四年十月十五日のことでございました。 御承知の通り、
国主大名が殿中に於て非業《ひごう》の死を遂げた場合には、家名断絶は柳営《りゅうえ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
とに馬鹿な野郎じゃねえか。土地が好かない馬子が厭だ、この追分に馬子がなかったら、
国主大名も行き立つめえ。馬方商売いい商売、そいつを嫌って行くなんて、ほんとに馬鹿....