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国侍
「国侍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国侍の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だよ。ところがだ、人を替え、日を替えてのろい参りに行った連中は、みんなそろってお
国侍ふうの藩士ばかりじゃねえかよ。なぞを解くかぎはそこのところだよ。藩士といや、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
三郎、家康の札では一番に蒲生忠三郎、二番に堀久太郎であった。そこで秀吉は、奥州は
国侍の風が中々|手強《てごわ》い、久太郎で無くては、と云うと、家康は、堀久太郎と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
士も今は怖るるところはない、ただ新徴組の一手と――それに東北の質樸《しつぼく》な
国侍《くにざむらい》に歯ごたえがある。 その新徴組の中で、最も怖れらるる近藤勇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
エライ公方様が出なくちゃあ納まりがつかねえ、このお江戸の町の中で、お旗本よりもお
国侍の方が鼻息が荒いんだから、もう公方様の天下も末だ」 「なんだと、この野郎」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るくなる。 日本武芸十八般総本家 囲碁将棋南京バクチ元締 安直先生 大日本剣聖
国侍無双 金茶金十郎 右晴天十日興行 飛入勝手次第 景品沢山 福引品々 勧....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
モ倉となり 時としては プロ亀となり まった、風の吹廻しでは ファッショイとなり
国侍となり 景気のいい方へ 出たとこ勝負で渡りをつけ お手先となり、お提灯持《ち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う通りだ、どだい徳川の旗本が意気地なしだあから、そうだあから、又者《またもの》の
国侍共《くにざむれえども》が、浪士風を吹かして、お江戸の真中をあの通りのさばり返....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
席につきました。 相客の金茶金十郎は、大たぶさに浅黄服――押しも押されもせぬお
国侍の粋を現わしたものです。それで、当日の幹事はプロ亀でありました。プロ亀は盛ん....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
もかも徳川|瓦解の後を受けたドサクサの時代で、その頃の政治家という人たちは多くお
国侍で、東京へ出て仮りの住居をしておって、急に地位が高くなり政治家成り金とでもい....