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「国債〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国債の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
貨に需要が減退して、金融市場は、遊資のために市場金利においてコール貸日歩の急落、国債、市債の抬頭《たいとう》等の変化を見せたが、国内における購買力の減少は、街か....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
の一頁ごとに、「米鬼を殺せ」と印刷し、往年の婦人参政権運動者たちは報国貯金、戦時国債の勧誘に全国を遊説し、すべての学校は学徒勤労、学徒動員で半ば閉鎖されていると....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
った。こうも落ちつく暇のない毎日の間に、隣組からの強制貯金とか、厖大な数字に上る国債の消化とかいう仕事も、つまるところは一家の主婦、さもなければ、家計を援けて働....
現実に立って」より 著者:宮本百合子
会そのものの機能を奪った。婦人運動の各名流たちは、「精神総動員」に参加して、戦時国債や貯金の誘説のほかに働き、その名声は、戦争の進行につれて益々被いがたくなって....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、と決議しているのである。だが大蔵省は三五年六月十四日に、昭和九年十二月末現在の国債所有別調の結果を発表しているが、それによると国債の消化力は殆んど飽和点に達し....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ものを吸収して、どしどし破産させてゆく力は旺盛です。そう云えば文芸春秋でよこした国債が大当りでもすればいいのにね。 太郎、あのお手紙に返事かいたかしら。きょう....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
で私一人店にいたら途方もない横|柄《ヘイ》な奴がヌット入って来て頭も下げず、少額国債のことを話し(自分が買うと)私は何奴かと思ったらそれがYの由。裏の路の話は三....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
うと努力した。この考察は極めて重要であるが、それはけだしこの考察は、特に、莫大な国債の結果たる、重い固定貨幣租税を負担している国において、外国穀物の輸入を無制限....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
roudhon. Paris.〕)を公にした。また同年七月、ローザンヌに開かれた国債租税会議に列席した。また同年ヴォー(Vaud)州が募集した租税に関する懸賞論....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
て提議された額を与えてしまうと、絶対に何も残らず、そして人民は、最初ですら、また国債はその所有者に何も補償せずに全廃すると仮定しても、その地所から六ペンス銀貨一....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
、一万九百五十日、計三十二石八斗五升となる。つまり、六尺樽一本近くだ。この金で、国債でも買って置いたならなど、死んだ児の齢を数えるように、熟柿に似た呼吸を吹き合....
鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
それから十二日目に、ぎんは卒中で死んだ。 遺品を調べてみたら、金は五円の報国債券五枚を入れて、しめて百二十八円五十三銭あった。妙に思われたのは、これまで虫....