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「国初〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国初の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
って評議の式日と定めた。 「甲子夜話《かつしやわ》」に依れば、評定所の起原は、国初の頃、町中に何か訴訟事がある時に、老職以下諸役人の出席を乞うて、裁許を願うた....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ト教のアポピは闇冥界の大蛇で、日神ラーに制服され、カルデアの女神チャーマットは、国初混沌の世の陰性を表せるが、七頭七尾の大竜たり。ヘブリウの諸典また蛇あるいは竜....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十三の男は語る。 「清朝もその国初の康煕、雍正、乾隆の百三十余年間はめざましい文運隆昌の時代で、嘉慶に至って漸....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ような史実は、駒井甚三郎にとっては、今まで全く門外のことでありました。亜米利加建国初期の開拓者が、こんなような苦難を嘗《な》めて来たということは、今日までの駒井....
孔子」より 著者:和辻哲郎
第四、第五の話にはひどく濃厚に禹や堯の神話が現われてくる。禹が、春秋末あるいは戦国初期以後に作られたものであるとすれば、孫弟子の伝えた孔子の言行にかかる神話の色....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るその気負いと、諸政革新の急鋒にまかせて、ここに、 改銭ノ詔 を請うて、わが国初めての、楮銭、すなわち紙幣の発兌を断行したのも、いわれないことではなかった。....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
話だった。 その伊勢守や、塚原土佐守(卜伝)などが現われた天文、永禄、元亀の戦国初期になると、もう武道は社会の一角面に確立し、それを奉ずる兵法者という専門家の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ない。 大仏殿は、聖武の世から、二度焼けている。治承四年の兵火と、松永久秀の戦国初期の兵火と、じつに、どっちも、人間の狂気時代に、焼けている。 あの天平盛期....