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国力
「国力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「性急な思想」より 著者:石川啄木
、破壊の為に破壊している事があるものである。戦争をしている国民が、より多く自国の
国力に適合する平和の為という目的を没却して、戦争その物に熱中する態度も、その一つ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
恐らく三分の一以上も優勢を保持しているらしいのです。しかも英雄ヒットラーにより全
国力が完全に統一運用されているのに反し、数年前ドイツがライン進駐を決行したとき、....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
望である。唯一の道はいかなる条件にもせよ一旦戦争を終結させて、科学に基礎を置いた
国力の充実を計り、三十年五十年後の機会を覗うこと以外にはあるまいと思う。科学を軽....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
んと希望したるは板垣氏の『無上政法論』に明らかなり、しかして改進論派は人智の劣等
国力の微弱を自信し、なるべく国際関係を避けもって内治の進歩を主張し国権の消長をば....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
益は、最後まで保持せねばならない。満蒙は先であり、山東は後である。満蒙のためには
国力を賭しても争わねばならぬが、山東は、或る程度まで忍ぶも已むを得ない。かゝる議....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
だ。この先手総督の引き受けには紀州でもよほど躊躇の色が見えた。先年来の大坂守備で
国力もすでに尽きたと言って、十万両の軍用金を幕府に仰いだ上、ようやく出陣の将士を....
「地球要塞」より 著者:海野十三
じめたら、これは手がつけられないだろう。 X大使は、正にそれだ。 汎米連邦の
国力よりも、欧弗同盟の兵力よりも、X大使の意志こそ、この際、最も恐るべきものであ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
フスキュというのは、ちょうどこの国と同じぐらいの強国で、国の大きさからいっても、
国力からいっても、ほとんど似たりよったりなのです。 あなたのお話によると、なん....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
に赤ん坊が生れるのだ。神様が赤ん坊をさずけたもうたのだ。戦争で、尊い兵士は死ぬ、
国力は減る、それを補うのは赤ん坊の誕生だ、笑い事ではない。先生の家には留守番がな....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
将校だからね。しかもその下級将校が、単純な頭で、勇ましく鉄砲をぶっ欲しさえすれば
国力はいくらでも増進するように考えて、盛んに政治・外交・経済を論ずる。それに将軍....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
だ僣上至極。慎まざるべけんや。 だが、無用の配給に検討を加えたら、有用の配給が
国力に意義をなすのであろうがなあ、と思う。老人、愚痴多き哉。 以上のような次第....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
も、あらゆるご不自由に堪え、ご質素を忍ばれたのである。我々赤子が、何で物を節して
国力の涵養に尽くし得ぬことがあろう。大いに物を節約しようではないか。 (一一・六・五)....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
も、大政治家、加うるに、尽忠報国、至誠そのものの如き、真人間のハンニバルが出て、
国力を恢復しようとした。しかし、ハンニバルは、貴族、富豪、特権階級の集まりである....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の戦争は東洋問題を解決するため止むを得ないとしても、二度の戦争は残念ながら日本の
国力が許さない。日本人としては日本の
国力が十分|恢復出来るまでは何とかして二度の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ない、戦争を以て戦争を養う主義により、長年月の戦争により、良く工業の独立を完うし
国力を充実して、次いで来るべき殲滅戦争を迎うるを得べし。 昭和四年頃はソ連は未....