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国務
「国務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
い物の言い方、町田ノンキナトウサン無任相のぼんやりした顔、前田運通相の悪相、緒方
国務相の疲れた顔、まずそんなところなり。こういう仕事をせぬ内閣は早く代わるに限る....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
との譲り合いとなった。その時の尾州公が紀伊中納言への挨拶に、自分は隠居の身分で、
国務には携わらず、内輪にはやむを得ざる事情もあって、とても一方の主将の任はお請け....
「科学論」より 著者:戸坂潤
論などは、専門的な政治学の面前では何等の意味を有ち得ない筈だ。ブルジョア政治家は
国務の専門家としての官僚の前に色を失わねばならぬ。――して見ると、常識と呼ばれて....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ては国民常識とさえなっているように見受けたこの学説が、その真理であるかないかを、
国務大臣の行政判断によって決定して貰うという外見を呈することになって来たからであ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ったに過ぎぬと云われる。 それから大学での講義が講義として好いか悪いかが、一体
国務大臣に判定出来るかと質問される。而も、「頭の悪い人には罷めてもらわねばならぬ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の例に倣《なら》う者があまりに多かった。多数の文学者らが、今では政治を事として、
国務を司《つかさど》らんと考えていた。彼らにとってはすべてのことが、団結を作り、....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
重要な事は誰も認めているが何かの場合にはとかく不遇になりがちである。これはつまり
国務大臣や宮中の人が科学に縁のない人ばかりだからであろう。先達て宮中の園遊会で音....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
て、彼をして被告の画策の性質を探出させ、嫌悪の念に打たれて、その画策を陛下の首席
国務大臣ならびに尊敬すべき枢密院に暴露させたもうたのである。この愛国者は諸君の前....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
の出で、多年その国で裕福に暮らし、目上の者には尊敬され、同輩には愛された。息子は
国務に服するように教育され、アガータは最上流の貴婦人と同列にあった。わたしがここ....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
の『盗まれた手紙』という探偵小説を御読みになったことがありましょう。フランスの某
国務大臣が、皇后の秘密の手紙を盗んだので、パリー警察の人々は、一生懸命になって、....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ったら義兵を募る事も軍資を作る事も決して出来なかったろう。西洋では詩人や小説家の
国務大臣や商売人は一向珍らしくないが、日本では詩人や小説家では頭から対手にされな....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
五日にはさらに伊沢左近将監家景を奥州留守職となし、これより両人奥州総奉行と号して
国務を執ることとなった。当時出羽にも留守所があったが、何人がその所務に当っていた....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
。 また、国際情勢を見れば、アイゼンハワー将軍のアメリカ大統領就任、ダレス氏の
国務長官就任、その巻きかえし外交の進展、ソ連スターリン首相の死、マレンコフ新首相....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
のであるから思い出は多い。 二十二年片山社会党内閣が成立し、当時の西尾書記長が
国務大臣兼官房長官として入閣した。私はこのとき、西尾書記長の後を引受けて書記長代....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
画院の設立、大本営設置の実現などの現象が、続々と現われた。大本営案については、全
国務大臣が幕僚として参加するという形の軍事内政の両面に渡る案さえ一頃有力であった....