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国勢
「国勢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国勢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
あったと思われるのである。丹羽長秀、これを見て時分はよしと諸砦に突出を命じた。北
国勢全く潰えて、北へ西へと落ちて行った。小原新七等七八騎で、盛政等を落延びさせん....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
あらざりき。この回の挫折はほとんど社会の根柢にまで動揺を来たし、当時欧州諸邦が仏
国勢力を感受したるさまはなお日本がさきに欧州勢力を感受したる時のごとし。 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ここに終わってかしこに始まるというふうに、強大な諸大名が互いに争闘を事としたら、
国勢は窮蹙し、四民は困弊するばかりであろう。これがブロックの懸念であった。 「ど....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
どの偶像破壊者があらわれるに至ったと考え、かかる天下柔弱|軽佻の気風を一変して、
国勢の衰えを回復し諸外国の覬覦を絶たねばならないとの意見を持つものがあるようにな....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「これは必ず唐の昭宗であろう」と言った。 唐の昭宗皇帝は英主であったが、晩唐の
国勢振わず、この洛陽で叛臣|朱全忠のために弑せられたのである。(同上) 我....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
者という専門にそのことばかり考えたり調査している役人もあるので、その人達に聞けば
国勢調査の如く判明するでしょうが、ともかくいろいろあるようです。 その種類や高....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついこの間、芝の三田の四国町の薩摩屋敷で、南条力を相手に地図を示して、飛騨の国の
国勢を説いていた、たぶん、池田といった神楽師の一行では長老株――武州の高尾山では....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
見ることの出来ぬのを遺憾としたが、元来われわれには例の開化主義であるから、日本の
国勢においては、廃藩置県は適当であると思って、この上は自分らの企画が無駄になった....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
る。 紙幣を造ってはそれを使い果して………… 財政窮乏のために紙幣を濫発して、
国勢が衰えつつあったことをいう。 歴史上にも怖しい……枠細工 フランス革命当時....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
謀功臣に至るまでまず一切を疑るということをもって政治の前提としているのだもの、外
国勢力をトコトンまで国外追放にしたのは彼の統治方針の結論としては奇も変もない自然....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
守旧家流にも貴《とうと》ぶべき人物あらん。これを評論するは本編の旨に非ず。ただ、
国勢変革の前後をもって、かりに上下の名を下したるのみ。 かくの如く、天下の人心....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
なし、下向するに相違ない。下らば正成打って出で、また上らば山野にかくれ、四五回東
国勢を悩まさんか、彼等といえども退屈するであろう。この時を以て敵を殲滅するこそ妙....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
く、世界中種々の宗教ありといえども、ヤソ教にしくものなし。欧米今日の文明といい、
国勢といい、人民の道徳品行といい、社会の風俗習慣といい、そのこれを東洋に比して大....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
ブルジョワよりももっとブルジョワであるいっさいの賃金労働者を入れて、一八八一年の
国勢調査では、フランスの三千七百万の全人口の中に、いっさいで七百万しかいなかった....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
は随分多かった。今に至ってもなおその種のものが、時に発見されることがある。先年の
国勢調査の際に、そんな事実のあったことがしばしば新聞に見えていた。彼らは従来国家....