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国土
「国土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国土の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
今日あるに到ったかを。 我が北海道は、じつに、我々日本人のために開かれた自由の
国土である。劫初《ごうしょ》以来人の足跡つかぬ白雲落日の山、千古斧入らぬ蓊鬱《お....
「弓町より」より 著者:石川啄木
上で読んでは、その詩の拙《つたな》いことを心ひそかに喜んでいた。 散文の自由の
国土! 何を書こうというきまったことはなくとも、漠然とそういう考えをもって、私は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
mokrit)、ヘロドトス(Herodot)のごとき人々は皆このナイル河畔の古き
国土をたずね、その知恵の泉を汲んで彼らの知識に対する渇きをいやそうとした。そうし....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
対する持久戦争は、ドーバー海峡による防禦威力の強大な結果と見るべきである。 3
国土の広大 攻者の威力が敵の防禦線を突破し得るほど十分であっても、攻者国軍の行....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ない。今度の忠義の代になってから、乞食に物を恵むことを禁じられていた。乞食などは
国土の費えである。ひっきょうかれらに施し恵む者があればこそ、乞食などというものが....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
か」 東助は目をかがやかして、たずねた。 「ここは日本人がひらいた海底国です。
国土のわりに人口がたいへん多すぎる日本人は、暮してゆくのにたいへん困りました。そ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
った超重爆撃機七十機を、○○○○の北方ス市に移しました。この目的はもちろん、わが
国土内に深く入りこんで空襲をやるためでありますが、その飛行場出発はいつになります....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
は、一歳百日の旱の候いけるに、賀茂川、桂川、水瀬切れて流れず、筒井の水も絶えて、
国土の悩みにて候いけるに、―― 聞くものは耳を澄まして袖を合せたのである。 ―....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
て、神懸りの産物なりと唱え、大なり、小なり始末に負えぬ特殊部落を作って、神聖なる
国土を汚している連中が甚だ多い。モーゼスの背後の霊をして批評させたら、果して何と....
「人造物語」より 著者:海野十三
頭脳から発生したことは言うまでもない。 古事記によると、我が国の神達は、盛んに
国土を産み、いろいろ特殊の専門というか、技術を弁えられたさまざまの神々達を産むこ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
容易くは出来ないんです。 おなじく、地方を渡り歩行くうちに、――去年の秋だ。四
国土佐の高知の町でね……ああ、遠い……遥々として思われるなあ。」 海に向って、....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
として人道を語り老荘と禅那とを説き、ひいては芸術の鑑賞にも及んだもので、バターの
国土の民をして、紅茶の煙のかなたに風炉釜の煮えの別天地のあることを、一通り合点行....
「純情主義を想う」より 著者:小川未明
ないのである。シネマと、ラヂオのごとき、一地域もしくは、局部の生活に抵抗せず、超
国土的に、一般の大衆に訴へんとするものが、それである。これ等の統一的な芸術にあっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を引っくるめての宇宙の大生命体を指して言うのです。そして、この宇宙の万物は「草木
国土悉皆成仏」(涅槃経は専らこの思想を説き明す)と言って、生物も無生物も、みな満....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は出来よう筈は無い。支那は遂に救うべからず」との結論に達したのであった。勿論あの
国土厖大な支那、しかも歴史は古く、病膏肓に入った漢民族の革命がしかく短日月に行な....