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「国士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
大兵肥満の荒武者で、大きな竹刀の中に電線ほどの筋がねを三、四本入れていた。一種の国士といったような人で、昔星享が遊説に来た時、車ごと川の中へほうりこんだとかいう....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
三番目が、大きな声ではいえませんが、プリンス・オヴ・ウェールス号から流れ出した英国士官の○○の燻製……皆ここに並べてございまさあ」 「ええっ、何という……」 ....
東京要塞」より 著者:海野十三
っつくが、五郎造はもうなんといっても云うことを聞かなかった。 砲架の上にいた外国士官は、それを見るとつかつかと降りてきた。そして流暢な日本語で、 「貴方、なぜ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
を知る者はないのであろうか。…… 変なペンキ塗工 その時であった。 英国士官の服をきた一人の英人が、手に一枚の紙片を握り、顔の色をかえて、リット少将の....
小公女」より 著者:菊池寛
間違えただけじゃアないのですかね。境遇は不思議なほどよく似ています。印度にいる英国士官が、母のない娘の教育を頼んだというのですからね。しかも、その士官は破産して....
選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
かりに思いだしたのである。 「ファッショかな」 顔に似合わぬキチガイじみた街の国士がいるものだ。それは彼がその演説をぶつまで、隣の人にも気がつかない場合があり....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
おいて、法への愛と祖国への愛とがひとつになって燃え上った。彼は仏子であって同時に国士であった。法の建てなおしと、国の建てなおしとが彼の使命の二大眼目であり、それ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
、なさけない限度を心得ているからである。 芥川賞の委員会で、佐藤春夫さん、岸田国士さんの選者ぶりが、一番私にはおもしろい。お二人ともリリックな、その作品の幅は....
二十一」より 著者:坂口安吾
して巣鴨養保院の公費患者であり、も一人は修三と云って(菱山ではない)之は当時岸田国士、岩田豊雄氏らが組織しかけていた劇団の研究生、共に中学時代の同級生であった。....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
んなやり口を見て、おれは、さすがに考えやがったと思ったが、しかし、その攻撃文に「国士川那子丹造」という署名があるのを見て、正直なところ泪が出た。 しかし、これ....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
読まれた。 戯曲ではチェーホフ、ルナアル、ボルトリッシュ、ヴィルドラック、岸田国士などが好きで、殆んど心酔したが、しかし、同じクラスに白崎礼三という詩人がいて....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
各公使が臨機の計いにして、深き考ありしに非ず。現に後日、彼の砲撃に与りたる或る米国士官の実話に、彼の時は他国の軍艦が行かんとするゆえ強いて同行したるまでにて、恰....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
来この生を味うて得た所のものと国民性に結びつけて難かしく理窟をつける処に二葉亭の国士的|形気が見える。 だが、同じ日本の俗曲でも、河東節の会へ一緒に聴きに行っ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
それでも当時の毎日新聞社にはマダ嚶鳴社以来の沼間の気風が残っていたから、当時の国士的記者|気質から月給なぞは問題としないで天下の木鐸の天職を楽んでいた。が、新....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
られた自由思想を容れるには余りに偏固になり過ぎていた。 二葉亭が小説家型よりは国士型であるというは生前面識があった人は皆認める。この国士型というは維新前後から....