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国奉行
「国奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
判ったんですが、ジョージは外国人ですから迂濶に手が着けられません。町奉行所から外
国奉行の方へ申達して、外国係から更に外国公使へ通知するというような手続きがなかな....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
た。 「予が遺言に――、いや、夜がいか程|更けておろうと火急の用じゃ。すぐさま外
国奉行の役宅へ持参させい」 「ではもうやはり――」 「聞くがまではない。ちらつく....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とする大きな野心がある。こんな信じがたいほどの流言が伝わって来るころだ。当時の外
国奉行|堀織部の自殺も多くの人を驚かした。そのうわさもまた一つの流言を生んだ。安....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
監察)に出世なすった。外交|掛りを勤めておいでですが、あの調子で行きますと今に外
国奉行でしょう。手前もこんな旅籠屋渡世をして見ていますが、あんなに出世をなすった....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い出すのはオランダ代理公使ブロックであった。先年、条約許容の勅書を携えて、幕府外
国奉行|山口駿河が老中|松平伯耆を伴い、大坂から汽船を急がせて来たのもこの道だと....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
部下総守、林|大学頭、監察岩瀬|肥後守から、水戸の武田耕雲斎、旧幕府の大目付で外
国奉行を兼ねた山口|駿河守なぞまで――御一新以前だけでも、それらの歴史の上の人物....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
栗上野介と云う人の妾の子でござりまする。この小栗と申す人は米国へ洋行した初めで外
国奉行を兼ね御勘定奉行で飛鳥を落す程の勢い、其の人の娘で、私どもは深い事は心得ま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、この年、幕府からは向山隼人正《むこうやまはやとのしょう》が正使として、田辺外
国奉行支配組頭がこれに添い、別に徳川民部大輔《とくがわみんぶたいふ》は山高石見守....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
ことを、どんな親しい人にも言ったことがないほどかたい人だった。この姉妹は幕末の外
国奉行|新見豊前守《にいみぶぜんのかみ》の遺児だという。ここにも悲しき女《ひと》はいたのだ。....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
通を開き事を謀りたる者にて、流石は外交家の手腕を見るべし。かくて事の漸く進むや外
国奉行等は近海巡視など称し幕府の小軍艦に乗じて頻々公使の許に往復し、他の外国人の....
「上野」より 著者:永井荷風
のはあるまい。 箕作秋坪は蘭学の大家である。旧幕府の時開成所の教官となり、又外
国奉行の通訳官となり、両度欧洲に渡航した。維新の後私塾を開いて生徒を教授し、後に....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
ることになり、諭吉はほんやくがかりとして、くわわることをめいぜられたからです。外
国奉行の竹内下野守・松平石見守・京極能登守の三|人が使節で、その役目は、まえにや....