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「国安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国安の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
今日は私一生の中の幸福なる日に御座候。今日申し上げ候儀、御取り用いに相成り、日本国安全のなかだちとも相成り候わば、この上なき幸いの儀に御座候。ただいま申し上げ候....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
脩は渋江塾の設けられた時妻さだを娶った。静岡の人福島竹次郎の長女で、県下|駿河国安倍郡豊田村曲金の素封家|海野寿作の娘分である。脩は三十五歳、さだは明治二年八....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
星をたよる闇夜《やみよ》と同じことで、お君はそこを一生懸命で、順路はここから北へ国安川《くにやすがわ》というのに沿うて行き、掛川《かけがわ》の宿へ出て、東海道本....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
照らし合わせながら、 「尚書《しやうしよ》に曰《いは》く、農は国の本、本固ければ国安しとありて、和漢とも、農を重んずる所以《ゆゑん》なり。農事の軽からざる例は礼....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
えたという女で、必ずしも陸奥出身の女とする必要もないわけである。「安積山」は陸奥国安積郡、今の福島県安積郡日和田町の東方に安積山という小山がある。其処だろうと云....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
してくれる金主と云う者がなければ大商人にはなれませんものでございますが、茲に下野国安蘇郡飛駒村に吉田八右衞門という人が、後に多助の荷主に相成りますが、此の人が三....
魔都」より 著者:久生十蘭
るため、日本においてそれを売却せらるる意志なりと附会して安南政庁に密訴、すでに仏国安南総督は東京|駐箚《ちゅうさつ》仏国大使に右に対する事実調査を電請せり。売却....
経世の学、また講究すべし」より 著者:福沢諭吉
経世の議論を吐き、あるいは流行の政談に奔走して、無益に心身を労し、はなはだしきは国安妨害の弊に陥るが如きは、元《も》とその輩の無勘弁なるがためなり。その無勘弁の....
食指談」より 著者:佐藤垢石
ヶ谷大原町木具職遠州屋甚七というのが、十六文盛りの蕎麥四十二杯を平らげ、御船方の国安力之助が三十六杯、浅草の神主板垣平馬が、同じく三十五杯。 十六文盛りの蕎麥....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
なわち東夷なりとは言わず。また景行天皇の群卿に仰せ給える「詔」の語にも、 今東国安からず、暴神多く起る。亦蝦夷悉く叛いて屡※人民を略す。誰人を遣はしてか、以て....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
国政《くにまさ》(文政七年歿、年三十八)国丸《くにまる》(文政年間歿、年三十余)国安《くにやす》(天保七年歿、年三十余)国長《くになが》(文政中歿、年四十三)国....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
。 手紡手織の木綿が近年|盛になったことをも書き添えねばなりません。美穂村の向国安で織り、隣村で紡ぐという賢い道を取り、一時は盛な成績を見せました。染めも努め....
三国志」より 著者:吉川英治
をふって、 「いやいや、われらは山林に高臥し、懶惰になれた隠者ですから、いかで治国安民の経策になどかかわれましょう。資格のない人間どもです。まずまず、臥龍をお訪....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
そうして共々に遊んでいるものには、何かそれだけの理由があったのであります。遠州|国安村の石地蔵などは、村の小さな子が小石を持って来て、叩いて穴を掘りくぼめて遊ぶ....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
「妙法比丘尼御返事」には、 日蓮は南閻浮提日本国と申す国の者なり。……日蓮は日本国安房国と申す国に生れて候ひしが、民の家より出でゝ、頭をそり袈裟を着たり。…… ....