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「国家権力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国家権力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島木健作
自然力と化した病気の外に、磐石《ばんじゃく》のような重さをもってのしかかっている国家権力がある。ああ、俺もこれで死ぬるのかと思いながら、今までここで死んで行った....
党生活者」より 著者:小林多喜二
根こそぎにしなければならなかった。彼等はそのために全力を彼等の持っているあらゆる国家権力を総動員している。口では党を侮《あなど》ったり、デマを飛ばしたり見縊《み....
近時政論考」より 著者:陸羯南
この点においてはほとんどかの改進論派と同じ、貧富の懸隔を自然に任せ、政府すなわち国家権力の干渉調停をば会社主義の臭味として痛くこれを攻撃せり、この点においてはか....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
にあるものとしては、一つには「自由と青年」(『中公』・矢内原忠雄)や「統制経済と国家権力」(『改造』・石浜知行)や「資本主義と農業」(同・向坂逸郎)などの一群と....
権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
せていたわけもわかる。権力に従順な人々へのゲーテ賞もわかる。 現代の帝国主義の国家権力の実質が、よりゆたかなヒューマニティーの力の表現といえないのが現実ならば....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
全外交機関の引渡し。 9 財閥解体。 10 農民の徹底解放指令。 11 神道と国家権力との分離。 12 ラジオ、映画、演劇、新聞、郵便通信、宗教、教育等の戦時....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
まれて了わなければならぬ宿命を持っているらしい。このレヴィヤサンは全く、この頃の国家権力のように万能で貪欲である。 もし高橋氏がこの「全体の立場」の論理を社会....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
教制度調査会に諮問すべく文部省が立案中の宗教法令の統一は、宗団の理財に関してまで国家権力を延ばそうとするものであって、明らかに文化統制現象であるにも拘らず、宗教....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
でもなく、政党政治家でさえなくて、実は取りも直さず官僚なのである。つまり官僚とは国家権力によって行政を行なうもののことを意味するわけなのである。 処で一体この....
社会時評」より 著者:戸坂潤
を無論見遁してはならぬ。この社会で何かの職責を掲げるためには、その職責は結局之を国家権力から導来し、国家権威を勧請したものでなくてはならぬ。だから暴力を職責とす....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
のことだったのが、ただ問題はこの合理化が同業者同志の間の合理化や何かではなくて、国家権力の当事者と映画企業家との間の云わば一種の政治的対立の間に於ける協定だとい....
あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」より 著者:宮本百合子
衝撃であった。亀戸事件、大杉事件どれ一つとっても権力の野蛮と惨虐が身にせまった。国家権力というものから自分の生命にまで不安を感じさせられたはじめての経験であった....
囚われ人」より 著者:豊島与志雄
ということになった。一口に言えば、険悪な国際情勢から来る圧力、その圧力を受けてる国家権力の歪曲、その歪曲から生れるさまざまな弾圧的立法……これはもう立派なファシ....
澪標」より 著者:外村繁
されている。それに従って、甚しく屈辱的な姿勢を取らなければならない。しかし相手は国家権力である。拒むことはできない。私は思い切り脚を開いて、四つ這いになる。 「....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
所謂「ファッショ政党」の根本弱点に由来することで、ファシズム活動は主として官僚的国家権力そのものを通して上からしか作用しないという、日本型ファシズムの特色を、裏....