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国平
「国平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国平の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青年」より 著者:森鴎外
いね。昨今はそいつを漢学の道徳で行こうなんという連中があるが、それなら修身斉家治
国平天下で、解決は直ぐに附く。そこへ超越的な方面が加わって来ても、老荘を始として....
「春遠し」より 著者:宮本百合子
総選挙はひとまず終った。 気づかわれていた婦人の棄権も案外にすくなく、棄権は全
国平均して二割七分七厘。婦人候補者の四割八分は当選して二十八歳から六十六歳まで三....
「三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
がウィルソン大統領以下の米国識者階級に徹底しているはずです。前年の海牙における万
国平和会議のように形式的なものでなくて、人道的平和運動の実際的要求が欧洲の戦場と....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
る者」として人格の絶対尊貴を教えたカントの哲学に聴いても、「修身」を本として「治
国平天下」に拡充し、「人を措いて天を思わば万物の情を失う」(『荀子』)といい、「....
「一票の教訓」より 著者:宮本百合子
いよいよ結果が検べられてみると、先ず棄権率が非常にすくなかったことがわかった。全
国平均僅か二割七分七厘の棄権しかなかった。そして、意外に多勢の婦人立候補者が当選....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
之は一種のほぼ封建的な教育活動であると共に、又一つの政治活動(修身――経国――治
国平天下)であり、徳育政治という意味での徳政(但し殿様の借金の踏み倒しのことでは....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
力需要量は全国三〇〇万キロに対する一三万キロに過ぎず、人口百に対する電燈数は、全
国平均五七程度に対して、東北六県では二九乃至三八程度に過ぎない。そうすれば、電力....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
し、もって君恩に報いたてまつるみちもござりまするなれど、うんぬん――」
「この治
国平天下の時代には」
主水正が、ひきとった。
「せめては日光様のお役にあいたち....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
になるのが恐いと言って禁酒していた。運動では六百|碼の全校一の選手だった。 治
国平天下の青雲の志があって、四高へ入っていたが、老父がどうにもならないと言うので....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
に、鋭く輝き、結ばれていた。
島津家に伝えられている呪詛《じゅそ》の術は、治
国平天下への一秘法であって、大悲、大慈の仏心によるものであった。私怨を以《もっ》....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
た四、五の状箱をかかえて行った。玄関わきの、もとの用人部屋には、佐吉《さきち》と
国平《くにへい》と滝蔵《たきぞう》という、三人の男衆が、勝手な恰好《かっこう》で....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
るにはまた余りに多く渠らの陰謀史や虐殺史を知り過ぎていた。 二葉亭の頭は根が治
国平天下の治者思想で叩き上げられ、一度は軍人をも志願した位だから、ヒューマニチー....
「黒船前後」より 著者:服部之総
三八、七八三トン。総商船トン数にたいする帆船トン数の比率は二六・三%。この年の各
国平均比率三〇・九%よりいいばかりでなく、英国の一五・六、ドイツの二二・四には及....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
には、もう東条へせまって、楠木氏の根拠地をついていた。 一方、師直は。 大和
国平田ノ庄へ攻め入り、橘寺に陣して、西大寺の長老を招き、吉野へ和談の交渉をさせよ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
れを以て、満足とはいえません。思し召すところの理想なども行えません。どうしても中
国平定の如何に帰結されます。……ましてその毛利家が石山本願寺と結び、その本願寺派....