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国庫
「国庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るからだろうが、剰すところもう、法定期限は二ヶ月しかない。それが切れると、遺産は
国庫の中に落ちてしまうんだ」
「そうなんだ。だから、そこにもし殺人動機があるもの....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
/\出来たなら、今までのように実際家に軽蔑されないほどの収入を得て、貧乏な日本の
国庫を富ますに足るほどの文学税を納める事が出来るかも知れない。人情本を焼き直した....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
云えば、例えばある種の研究には研究資金を交付して特に之を奨励するとか、研究施設を
国庫によって補助するとか、其他凡ゆる方法の優先権の付与や不平等待遇によって、消極....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
カード階級に登録される特典を授けてやるというのである。 文部大臣は罹災小学校に
国庫補助を約束したらしいが、そういう建物や物件の復興費は今度の臨時議会で大いに予....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
活の積極的な安定などにはならぬのだし、それに三億円に近い地方財源の失われたものを
国庫が交付金として負担するからと云っても、その全額分が農民プロパーに対して軽減さ....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
したる事あり。夫れ我国たるや、現今戦勝後の隆盛を誇るも、然れども生産力の乏しきと
国庫の空なるとは、世評の最も唱うる処たり。依て我等老夫婦は、北海道に於ける最も僻....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
出した。私は富者ではなかった。私は貧しい者である。私は参事院議官の一人であった。
国庫の室は正金に満ちていて、金銀貨の重みにこわれかかってる壁には支柱を施さねばな....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
考えた。「どこで受け取ったんだろう。あの人は晩の六時にしか出かけなかった、そして
国庫はそんな頃開いてるはずはない。」婆さんは紙幣を両替えに行きながら、種々想像を....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
がいりますよ。」 「天理教にも金はある筈です。」 「あっても、限度があるんです。
国庫の金は、国民がある限り、殆んど無尽蔵と言ってもいいでしょう。」 菅原がむっ....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
くらいですか?」 「百五|磅から百五|磅四分ノ一まで」 「では、ニュウジーランド
国庫公債は?」 「百四|磅」 「ブリティッシ・ブローラン・ヒルは?」 「七|磅か....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
。約一年余の時日を費やす予定で、その費用として一万六千ルーブル(約一万三千円)を
国庫より支出することとなったそうである。露国政府が純粋な科学の方面にも冷淡でない....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
「国立劇場」、「帝室劇場」、「公共劇場」がこれである。 前二者は、それぞれに、
国庫の補助によつて成立し、多少アカデミックなところはあるが、管理者にその人を得れ....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
を当てにしない試演程度の演劇にも、十割の税をかける。古典や優秀な現代劇の上演には
国庫の補助を与えている国々の例を、われわれはただうらやむばかりである。 日本で....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
具たらしめんとしております。また義務教育学校職員法の制定によって、義務教育費全額
国庫負担という美名のもとに、教員を国家公務員として、その政治活動の自由を奪い、教....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に至らしめないであろう。若し余が貴下に五百万マルクの支出を承諾するならば、穀物を
国庫の損失補償の下に売却すると同じである。これは既に困難なる一九一五年度の予算編....