国文学[語句情報] »
国文学
「国文学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国文学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
ない人間になってしまった。
それが彼是《かれこれ》一年ばかり続く中に、一度「帝
国文学」の新年号へ原稿を持ちこんで、返された覚えがあるが、間もなく二度目のがやっ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
た青年で、『城』同人の中では第一の絵画通と云う評判を荷っていた。これはいつか『帝
国文学《ていこくぶんがく》』へ、堂々たる文展《ぶんてん》の批評を書いたので、自然....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
しいものがあるかい。僕たちこっちにいる連中は、もう今までのように、ただぼんやり外
国文学の本などを、弄《いじ》り回すことに飽いてしまったのだ。僕たちが、高等学校時....
「天馬」より 著者:金史良
く気持になり、やはり朝鮮にも来てよかったと思うのだった。内地にくすぶっていては島
国文学しか出来ないと云うのは全くだ。ここに大陸の人々の苦しむ姿がある。箸にも棒に....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
見ないか。 『早稲田文学』は小説ばかりだからというので不許になった。こんどは『帝
国文学』と『新天地』とを入れて見てくれ。もしできるなら一月頃からのが欲しい。 ....
「現代とは?」より 著者:坂口安吾
★ 日本の伝統が、主として偶像的虚妄の信仰であることゝ同様に、外
国文学の公式的な移入にも、同様な偶像信仰がつきまとっているものだ。 近ごろの日....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
寛の外は一人もいない。 まだ外に書きたい問題もあるが、菊池の芸術に関しては、帝
国文学の正月号へ短い評論を書く筈だから、こゝではその方に譲って書かない事にした。....
「露の答」より 著者:坂口安吾
そのとき五郎兵衛は五十三、娘はとって十九です。娘は琴、長唄、踊りなど諸芸に通じ、
国文学の素養が深くて伊勢物語の現代語訳を遺した程の才媛ですが、又、自作の小唄など....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。彼らは自分自身が文学の生産者でないという劣等感によって、その優越を示すには、外
国文学の名に於て日本文学を否定するという妙な切札しか持たないのである。 大阪に....
「兄妹」より 著者:岡本かの子
のだ。 ――きみい(君) と兄は妹へ話す話頭の前にかならず、こう呼びかける。外
国文学を読み耽る兄が外国の小説の会話で一々「ねえ、イヴァン・イヴァノヴィッチ」と....
「思ったままを!」より 著者:国枝史郎
文学成長の道程の中に外
国文学模倣時代という時期がある。この時期は成る丈け早く通過すべきである。日本探偵....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
おぼえ帳』の一節となった。 上田博士が帰朝してから大学は俄に純文学を振って『帝
国文学』を発刊したり近松研究会を創めたりした。緑雨は竹馬の友の万年博士を初め若い....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
の内容の空虚な、貧弱な、美くしい文字ばかりを聯べた文学に慊らなかった。それ故に外
国文学に対してもまた、十分|渠らの文学に従う意味を理解しつつもなお、東洋文芸に対....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
多く価値するに足らなかったのは少しく鑑賞眼あるものは皆認めた。ましてや偉大なる露
国文学の一とわたりを究めた二葉亭が何条肩書に嚇かされよう。世間が『書生気質』や『....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
め、真理の探究を投げ打って、そうした精神統制に挺身追随したように見えたが、中でも
国文学界は挙げて時潮に狂奔するもののような疑いさえ蒙った。本書もそうした時期にお....