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「国方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ると四月十六日以後一ヵ月間は、沖縄作戦を有利に導くため戦略爆撃を主とし、九州、四国方面の航空基地、あるいは航空機工場を目標としていたが、五月十四日以後再び大都市....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、東京在住の彼が知人の家々をも子に教えて置きたいと考える。そこで、ある日また、両国方面へと和助を誘い出した。本所横網には隅田川を前にして別荘風な西洋造りの建物が....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
られるなどと書いてある。ここにも時代の反映が出ていておもしろい。雲萍雑誌には「西国方に風鎌というものあり」としてある。この現象については先年わが国のある学術雑誌....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
頓着はない、なあに、三百年来の徳川だ、神祖の威光を以て天下を預っている徳川だ、西国方の大小名どもが束になってかかろうとも、歯が立つものか、蟷螂《とうろう》の斧《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
宮御所蔵の錦の御旗を盗み出さんがためである、無論、盗まんがための盗みではなく、西国方の廻し者であって、宮のお手元に錦の御旗を置くことは、何かにとって危険極まりが....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
本当の史実は百年間ぐらいの短期間に起った大和飛鳥の争奪戦にすぎなくて、九州四国中国方面から攻めてきて大和を平定したニギハヤヒ系の物部氏、次にこれを元の四国へ迫ッ....
」より 著者:織田作之助
かわれるなど、寺田屋には無事平穏な日々が流れて行ったが、やがて四、五年すると、西国方面の浪人たちがひそかにこの船宿に泊ってひそびそと、時にはあたり憚からぬ大声を....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
「身分をいわっしゃい! 名をいわっしゃい!」 「或お方の差金により、取潰された西国方の大名、その遺臣にござります」 「淀川における風流は?」 「ただ拙者という人....
南国太平記」より 著者:直木三十五
てやると、又、重豪公の二の舞を、何故、貴公達諫めんかと、こうじゃ」 「斉彬公を外国方にしようとする幕府の方針を、彼奴らは、木曾川治水で、金を費わされたのと同じに....
藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
その見当はつけていたが、草木のともしいことはおどろくばかり、木と名のつくものは、国方《くにがた》で、菜萸《ぐみ》といっているものの一尺ほどの細木、草はといえば、....
すっぽん」より 著者:佐藤垢石
元田肇翁の生まれた国東半島の方にも産するが数はあまり多くない。 北九州から、中国方面に産するすっぽんは、少し背の模様が違う。背の甲に灰色の丸い斑点が散在してい....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
入せられ何事も打明け談ずるうち、毎に幕政の敗頽を嘆じける。間もなく先生は幕府|外国方翻訳御用出役を命ぜらる。或日、先生、役所よりの帰途、予が家に立寄り、今日|俸....
福沢諭吉」より 著者:服部之総
的な十万の読者大衆をこの書に獲得させたのである。 無表情のまま日々江戸城内の外国方翻訳御用所へ出勤し、帰れば福沢塾で英語を教え、佐幕派の人間とも倒幕派の人間と....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
に勉強するのでした。 そうしているうちに、木村摂津守のせわで、諭吉は、幕府の外国方(いまの外務省のような役所)のほんやくがかりとしてつとめることになりました。....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
にて皮田頭中え右出入の品委曲に申上度候と申、則書付持参仕候事 口上 一、今度私共国方に、皮田村とちやせん忝候已上。 正徳二辰年七月 備後国福山皮田三吉村 ....