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国書
「国書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
やろうとの親心であったであろう。傍若無人はこうした応待の席ばかりでない。朝鮮への
国書の中には、「一超直ちに明国へ入り、吾朝の風俗を四百余州に易え、帝都の政化を億....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
て一朝一夕のことではないらしい。先方は断然たる決心をもって迫って来た。もし浦賀で
国書を受け取ることができないなら、江戸へ行こう。それでも要領を得ないなら、艦隊は....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
乗せたボオトが親船からこぎ離れて、波に揺られながらこちらを望んで近づいて来た。英
国書記官アレキサンドル・シイボルトが兵庫からの使者として催促にやって来たのだ。シ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
この国を去った。しかし彼とても先着のオランダ人と同様に、日本皇帝へささげるための
国書が幕府の手に納められ、それが京都までは取り次がれなかった深い事情を知るよしも....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
なったことも不思議はない。この国にはすでに蘭学というものを通し、あるいは漢訳の外
国書を通して、長いしたくがあったのだ。天文、地理の学にも、数学、医学、農学、化学....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ゆえ、一冊や二冊焼けても夫程惜しくないと云う人があるかも知れぬが、日本のような外
国書籍の供給が不十分な国では、一冊や二冊でも頗る大切である。且其の焼けた一冊が他....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
である。 加藤弘之・井上哲次郎等の諸氏によって代表された我が邦の官学哲学が、外
国書翻読の時代を清算して、とに角学術らしい研究力を持つようになったのは、恐らく大....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
当局をいましめ、一笑にふされていたが、この予言はあたって文永五年正月蒙古の使者が
国書をもたらして幕府をおどかした。 「日蓮が去ぬる文応元年勘へたりし立正安国論、....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
なことを云った。 その時唐の朝廷に一大事件が勃発した。 渤海国の使者が来て、
国書を奉呈したのであった。
国書は渤海語で書かれてあった。満廷読むことが出来な....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
序、さらば沙翁舞台よ すでに
国書の御印も済み 幼友達なれど 毒蛇とも思う二人の者が 使節の役を承わり、予が行....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
めてわが国から遣隋使として小野妹子をつかわし、聖徳太子様御自らお認めあそばされた
国書を隋の煬帝に遣わされたが、その堂々たる大文章はわが国威を宣揚したものとして殆....
「江戸川氏と私」より 著者:小酒井不木
ばせてくれることを信じてやまない。 『大衆文藝』昭和二年六月、『犯罪文学研究』(
国書刊行会)平成三年九月....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
だに史前時代のみならず、雄略天皇の御事なりと解せらるる倭王武の宋に遣わし給える「
国書」に、祖宗以来武をもって国を立て、東「毛人を征する五十五国」とあり。また承和....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
これを説述したものは、我が雄略天皇が宋の武帝に遣わされたと称せられる、宋書記載の
国書の文である。 昔、祖禰より、躬づから甲冑を※し、山川を跋渉して寧んじ居るに遑....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
に小野妹子を遣わして、さらに国際間の好みを通ぜしめ給うたのであった。この時の我が
国書には、「日出処の天子書を日没処の天子に致す、恙なきや」とあったという。しかし....