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国有
「国有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国有の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
国の国境、即ち飛騨境から越中越後の国界へとわたって、多大なる面積を有する壮麗なる
国有林は、大林区署の収入を多くする考えからか、あるいは他に理由があるのか、用材の....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
きますが、ルックザックの重味と、小春日和のお日様とで汗がにじんできます。鍋ヶ谷の
国有林を眺めつつ志戸坂峠へ登りました。そこには兵庫御嶽の前山が目の前に大きく聳え....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
口述書で、一名『山田佐右衛門覚書』とも云う。 立花宗茂島原戦之覚書 肥前
国有馬古老物語 原城紀事 徳川実記 其他....
「死生」より 著者:幸徳秋水
死刑は固より時の法度に照して之を課せる者多きを占むるは論なきも、何人か能く世界万
国有史以来の厳密なる統計を持して、死刑は常に恥辱・罪悪に伴えりと断言し得るであろ....
「郷愁」より 著者:佐左木俊郎
ものであった。 停車場の待合室にはどこの停車場にも掛かっているような、全国の、
国有鉄道の地図が掲げられていた。 その地図の下に立ってみすぼらしい身装の青年が....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
して課されたものが多くをしめているのは、論のないところだが、なんびとかよく世界万
国有史以来の厳密な統計をもとにして、死刑はつねに恥辱・罪悪にともなうものだと断言....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
アキイ色の起伏。 展望車に絵葉書がおいてある。唐獅子の画に註して曰く。「現今民
国有識階級ニ於テハ華国ハ眠レル獅子ナリト言ヒナサレ覚醒又ハ警世ノ意アリテ尤モ喜バ....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
旅行する程の資格をあたえられず、三等列車に乗込んでいたのであった。 鉄道がまだ
国有にならない時代で、神戸―下関間は山陽鉄道会社の経営に属していた。この鉄道は乗....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
土と農民との関係は大化改新以来今日まで殆ど変化というものがなく続いており、土地の
国有が行われ、農民が土の所有権と分離して単に耕作する労働者とならない限り、この関....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
・ホール・グラッドストーン。化学者。ファラデーの伝記の著者。ただし序文にいうは英
国有名の政治家にて別人なり。 クラッパム(地)Clapham. クエーカー Qu....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
でのようにのんきなことも出来ない、私たちの仕事は非常に忙しくなって来た。 鉄道
国有案が議会を通過して、遠からず日鉄も官営になるという噂は、駅長の辞意をいよいよ....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
わたしは日本の怪談を知りませんが、支那から渡ったものが多いんですか。 高田 日本
国有の怪談は少い。大抵はこっちが本家本元ですよ。 (このあいだに、李は卓にうつ伏....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
からず。余は、この大教育をもって自ら任ぜんと欲するものなり。 政教子曰く、わが
国有形上の文明は、今日すでに欧米諸国の模範を取り、ほとんど大成すといって可なり。....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
ものは殺されなければならない。 みな何等かの形式の下に、あるいは私有かあるいは
国有かの所有権の維持を欲している。財産を使用し濫用する権利の維持を欲している。仕....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
求めるべきものでない。そんなら、今後、医者は、何うなるべきであるか。もし、これを
国有としたならばと思われるのであります。慈善病院が、三つや四つできたゞけでは、無....