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国母
「国母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国母の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ろく。 ――女院重ねて申させ給ひけるは。 わが身、平相国のむすめとして。 天子の
国母となりしかば。 みな掌のままなりき…… 母の草心尼は、聞きとれた。いや、見....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
(皇后)とは仰がれておりませぬ」 「でも、皇太子の御母ではないか。やがては当然、
国母たるそなたではないのか」 「いいえ」 「ちがうか」 「それがいけないのです。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とでもわかる。が、日もたつにしたがって、彼女は、童形十三歳の新帝後村上を擁して、
国母 そのものになりきっていた。後醍醐のなきのちも、後醍醐のいますが如く、わが....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の若さを送ったのは、あわれである。与謝野晶子女史の歌に――ほとゝぎす治承寿永の御
国母三十にして経読ます寺――というのが手向けられてある。いかにも晶子調であり、そ....