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「国民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
めぐら》することを得ず。」(日本書紀《にほんしょき》) いかなる国の歴史もその国民には必ず栄光ある歴史である。何も金将軍の伝説ばかり一粲《いっさん》に価する次第ではない。 (大正十三年一月)....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
なくなります。何しろ、価値の大小が、明白に数字で現れるのですからな。殊にゾイリア国民が、早速これを税関に据えつけたと云う事は、最も賢明な処置だと思いますよ。」 ....
」より 著者:芥川竜之介
ため、夫人は五千|弗《ドル》の賞金を懸《か》け、犬の行方《ゆくえ》を求めている。国民新聞。日本アルプス横断中、一時|行方《ゆくえ》不明になった第一高等学校の生徒....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のではない。我我は良心を得る為にも若干の訓練を要するのである。 * 一国民の九割強は一生良心を持たぬものである。 * 我我の悲劇は年少の為、....
或る女」より 著者:有島武郎
こんだ初恋の的《まと》だった。それはちょうど日清《にっしん》戦争が終局を告げて、国民一般はだれかれの差別なく、この戦争に関係のあった事柄や人物やに事実以上の好奇....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
らにそれが無法なる試験制度のためにさらにまた約三分の一だけに限られている事実や、国民の最大多数の食事を制限している高率の租税《そぜい》の費途《ひと》なども目撃し....
追憶」より 著者:芥川竜之介
み、「おい、みんな喜べ。大勝利だぞ」と声をかけた。この時の僕らの感激は確かにまた国民的だったのであろう。僕は中学を卒業しない前に国木田独歩の作品を読み、なんでも....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れたらしく思われるものを六八ほど収集した。この中でわずかに四つだけがヨーロッパの国民のものである。すなわち、ギリシアのデゥカリオンとピュルラ(Deukalion....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
みでも幾百千というを知らなかった。要するに彼は一切の心霊問題に関して、当時の全英国民の顧問であり、又相談相手であった。 一個の人格者としてのモーゼスも、又|間....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
具は人類の思想感情の表現されたものである事は、南洋の蛮人の玩具が怪奇にして、文明国民の想像すべからざる形態を有するに見ても知るべきである。概して野蛮人は人を恐怖....
歯車」より 著者:芥川竜之介
… 「仏蘭西は存外困ってはいないよ、唯元来仏蘭西人と云うやつは税を出したがらない国民だから、内閣はいつも倒れるがね。……」 「だってフランは暴落するしさ」 「そ....
火星の芝居」より 著者:石川啄木
看客を引率して行くのだ。火星じゃ君、俳優が国王よりも権力があって、芝居が初まると国民が一人残らず見物しなけやならん憲法があるのだから、それはそれは非常な大入だよ....
狂人日記」より 著者:秋田滋
てしまうからであった。 それゆえ、彼は、八十二歳で、人びとの尊敬の的となり、全国民の哀悼のうちに亡くなったのである。その亡躯は、赤いズボンをはいた兵士達に護ら....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
成立せる内閣でありますから、独立後の日本をどうするかという抱負経綸が示され、日本国民に独立の気魄を吹き込み、民族として立ち上る気力を与えることが、その務めである....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
挙で九十八名、二十二年の総選挙で百四十三名を獲得、第一党となって、当時の民主党、国民協同党と協力して片山内閣を作った。そのときの特別国会では、衆院議長も第一党た....