国民兵[語句情報] »
国民兵
「国民兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国民兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「饗応夫人」より 著者:太宰治
あがったのは、まだ戦争さいちゅうの四年前で、それから半年ほど経って、ご主人は第二
国民兵の弱そうなおからだでしたのに、突然、召集されて運が悪くすぐ南洋の島へ連れて....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
すみずみ》まで読みかえした。 「五月か」と彼はそう呟《つぶや》いた。正三は昨年、
国民兵の教育召集を受けた時ほどにはもう驚かなかった。がしかし清二は彼の顔に漾う苦....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
ょぼと憐憫を乞うみたいな眼つきをしたくらいの効果しかなかったようである。私は第二
国民兵の、しかも丙の部類であるから、その時の査閲には出なくてもよかったらしいので....
「折たく柴」より 著者:宮本百合子
致でかかれているあとに、市役所のアーク燈に照らされた大階段にぎっしりとつめかけて
国民兵の募集に応じようとしている市民の群が描写されている。これらの顔色のわるい人....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
徳の人物も、警察の目をのがれるためパリーに三つの住所を持っていたのである。
二
国民兵たるジャン・ヴァルジャン
けれども本来から言えば、彼はプリューメ街に住....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
られた。そこの舗石はその後長い間まっかになっていた。戦死者のうちには、四人の郊外
国民兵があった。アンジョーラは彼らの軍服をわきに取って置かした。
アンジョーラ....
「髪」より 著者:織田作之助
先廻りすぎた。話を戻そう。――私はとにかく長髪を守っていたのであるが、やがて第二
国民兵の私にも点呼令状が来た。そして点呼の日が近づくにつれて、私を戦慄させるよう....