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「国民性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国民性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たすべての方面にも及んだ。……初めてギリシア人と接触して以来、数世紀の後までも、国民性の相違から来る忌避の感情が持続していた。』しかしギリシア国土の征服後掠奪さ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
いで、武力の真価を発揮しにくい状態にある。 日本の戦国時代に於ける武士は、日本国民性に基づく武士道によって強烈な戦闘力を発揮したのであるが、それでもなお且つ買....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
、絶対について談論した六朝の清談家も無視することはできぬ。なかんずく、道教がシナ国民性の形成に寄与したところ、「温なること玉のごとし」という慎み、上品の力を与え....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
配はいらん。今にして僕は気がついたんだが、日本人は、科学者や技術者にうってつけの国民性を持っていながら、今までどうしてその方面に熱心にならなかったのか、ふしぎで....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
の上に建てなければ油絵という技法は萎びて行くであろう。 国粋とか、日本的とか、国民性とかいうべきものは油絵として確かな組織の上に現れる処の求めずして起る処の新....
外来語所感」より 著者:九鬼周造
課題の一つと考えたい。満洲へ軍隊を送るばかりが国防ではない。挙国一致して日本語の国民性を擁護すべきであろう。故松田文相の外来語排撃の旗印は文教の府の首班として確....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
本書では一首一首に執着するから、いわゆる万葉の精神、万葉の日本的なもの、万葉の国民性などいうことは論じていない。これに反して一助詞がどう一動詞がどう第三句が奈....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
意に按排することにした。 一、支那には狐、鬼、神仙の談が多い。しかも神仙談は我が国民性に適しないと見えて、比較的に多く輸入されていない。したがって、この集にも神....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ない、世界共通の音階と譜面と、その融和性とは、かならず新日本の音楽が生れ、独特の国民性は何かの機会において顕れるであろう、という気長い心持からも、私はそう失望ば....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
ものであります。遠く国外に去って、自国の人々を眺めなおしたイプセンは、その怯懦な国民性にたいして嘲りと諷刺とを投げつけずにいられなかったのでありましょう。だが、....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
う俗曲に共鳴したのであろう。これを日本国民が二千年来この生を味うて得た所のものと国民性に結びつけて難かしく理窟をつける処に二葉亭の国士的|形気が見える。 だが....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
社会が恋しかったのは、やはり露国の小説に誤まられたのだ。スラヴ人は元来空想に耽る国民性だから、無教育者の中にも意外な推理力や想像力を蓄えて人生をフィロソファイズ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を作って歎慕の意を表せられております。 聖徳太子さまの大乗仏教的聖旨は、日本の国民性とともに万代不易に継ぎ伝わり、渇仰は永遠に尽きせぬものであります。 印度....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
のファランクスは前者に便にして、ローマのレギヨンは後者に便なり。これ主として両国国民性の然らしむるところ。ギリシャ民族に近きドイツと、ローマ民族に近きフランスが....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
い程あらゆる点でその趣味生活を深めるに好都合の時代であり、また国柄であり、また、国民性であった。 この最後の国民性、わが邦民族の趣味のその不思議なる繊細さと複....