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国民教育
「国民教育〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国民教育の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸委員は何をするか」より 著者:夏目漱石
府の第一目的でなければならない事もまた知れ切った話である。そうしてそれは根の深い
国民教育の結果として、始めて一般世間の表面に浮遊して来るより外に途《みち》のない....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
生ずるもととなる。そこでこの観念を強制するために、諸種の政策が行われた。いわゆる
国民教育の起原にしてかつ基礎たる組織的瞞着の諸種の手段が行われた。 けれどもた....
「三月八日は女の日だ」より 著者:宮本百合子
化建設の一進展として、文部省は五ヵ年計画の終りには完全な国庫負担による四年制の全
国民教育を実施しようとしているのであります。 飛び交う数字と一種名状すべからざ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
あらわれた。当時の教育局長田中耕太郎は教育勅語を自然法的なものとして、この勅語が
国民教育の基準となり得ることを主張した。戦時中は中立的立場に立っていた学者、また....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
がら、ともかく日本には明治以来鉄道が普及しているし、それと同じに天皇制軍国主義的
国民教育というものが、明治以来全国にしみとおっています。これは、封建的な主従関係....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
て、一、「吾等は協心戮力国民道徳の為めに邁進し愈々国民精神を発揚して肇国の宏謨を
国民教育の上に光輝あらしめむことを期す」、それから、二、「吾等は至誠一貫職分を楽....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
九月にはそこで、文部省は陸軍、海軍、外務の各省と提携して、全国の重要都市に非常時
国民教育の講演をして歩く講演班を組織した。どうやら国民精神教育も、知育偏重反対と....
「教育の民主主義化を要求す」より 著者:与謝野晶子
ん。こういう家庭教育の経験者――実際に我子の教育に責任を感じている父母――をして
国民教育に参加せしめるということは、教育を以て国民の自発的要求たらしめることであ....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
の教育を施すに止まり、教科書以外、教科書以上に自ら進む所以を教えざる結果、彼我の
国民教育を終了せる者の間に著しき懸隔あるは争うべからざる事実なり。これ主として国....
「西航日録」より 著者:井上円了
本国の気風を一新するは、ひとり学校教育の力の及ぶところにあらず、必ずや学校以外に
国民教育の方法を講ぜざるを得ざるを知り、帰朝早々、修身教会設立の旨趣を発表するに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は陸軍として最も意味ある制度であったと言える。しかし今日以後全体主義の時代には、
国民教育、青年教育総て陸軍の幼年学校教育と軌を同じゅうするに至るべきである。即ち....