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国民精神
「国民精神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国民精神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
めに、まず泰西において国民的精神のいかにして発達せしかを略説すべし。 泰西
国民精神の変還 泰西の政学者はみな揚言していわく、近時の政治はすなわち国民的政....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
の泥土化していない事を証するものとして意を強うするに足るものがある。這般の事業の
国民精神に影響する事の如何に深遠なるものがあるかを疑い得ない次第である。 況ん....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
が出来る。今日わが国で奨励され助成されているものは、技術的科学のものでなければ、
国民精神に関する研究題目を持った精神科学のものなのである。性急な世間は之を見て、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ての自覚」――我は日本人なり※――だというのである(博士著『日本精神』)。「日本
国民精神」は「定義を以て其れを定めることは出来ない」――「三千年の歴史をその内容....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の哲学を按配すれば、お好みの取り合わせを有つナチ哲学が出来上るだろう)。ナチスの
国民精神哲学は「唯物論」を征服するために適宜のように編成されており、又いつでも適....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
にしかない。果して氏は「大和魂」の哲学へ直行する。日本国民は本来日本国民らしい「
国民精神」を持っているのだ。之は日清日露の両役で立派に発揮されたものだ。然るに今....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ず第一項(建国精神の確立・古典の研究)其他及び第二項(近代思想の諸相の究明)は、
国民精神文化研究所に大いにやらせれば宜しい。一体あの研究所の所員は暇で困っている....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ある場合には特に益々そうだろう。 そこで文部省がこの真理を暴露するために、夙に
国民精神文化研究所を設けて
国民精神思想幹部と下級幹部との養成につとめていることは....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
に対抗するためには教学なるものが最後の奥行きの深そうな保塁と思われるからである。
国民精神・日本文化・国民道徳・其の他は、もはやたのむべき武器とはならぬ。一切は教....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
人はこれを社会経済状態の欠陥のせいだと信じ、またある人は唯物論的思想の流行による
国民精神の廃頽のせいだと思い込む。しかしこれらの動揺の真因は必ずしもそう手近な簡....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いる。それは日本的なるものの強調から日本主義にすすみ、林内閣の祭政一致の宣言から
国民精神総動員へと急激に傾きつつあった一時期である。その線に沿って思想や研究やの....
「範疇の発生学」より 著者:戸坂潤
が出来ない。だが不思議にも、それ故に、(何故かは知らないが)日本的思想は、日本的
国民精神は、日本的範疇は恐らくイタリアを除いた凡ての外来思想を欧州的範疇を自らに....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
その善きものは何か。之は子供だましでなければ誰にも判らぬ。そこで支配者当局は、「
国民精神」という内容をそこへ持って来た。之が思想統制の第二段である。今は単なる善....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
公式には判らぬようである)。 文部省の教育政策思想政策としては、例の大仕掛けの
国民精神総動員(之は文部省単独の仕事ではなく内政全般に渡る責任によるものだが)を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
解に修正の傾向を生じつつあったのである。しかも中国の統一はむしろ日本の圧迫がその
国民精神を振起せしめた点にある。支那事変に於てはかなり勇敢に戦ったのであるがこの....