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国漢
「国漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
た。 「浄瑠璃みたいな文学的要素がちょっともあれへん」と言いきかせた。かつて彼は
国漢文中等教員検定試験を受けて、落第したことがあった。それで、お君は、 ――あ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の頭は今後の方針ということについて充ち満ちていた。 学校での僕のお得意は語学と
国漢文と作文とだった。そして最近では、学課は大がいそっち除けにして、前にも言った....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
。今学期は思想的にもずいぶん迷ったから、成績もよほど落ちているかも知れない。でも
国漢英数だけは、よくなっている積りだが、発表を見ないうちは、確言できない。ああ、....
「簡略自伝」より 著者:佐左木俊郎
通う。 この頃から、文学への熱望甚しく、再び今村力三郎氏に寄食し、国民英学会、
国漢文研究所、日本大学などを転々して、比較的文学の道に直接とする学科の聴講に努め....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
子の名を御下命になったのは女史の十六歳の時だというが、総角《あげまき》のころから
国漢文をよくして父君を驚かせた才女である。中年の女盛りには美人としての評が高く、....
「狼疾記」より 著者:中島敦
欲しいのだろうか。例えば、と彼は考えない訳に行かない。例えば、先週勤め先の学校で
国漢の老教師が近作だという七言絶句を職員室の誰彼に朗読して聞かせていた時、父祖伝....
「雨」より 著者:織田作之助
た。 「浄瑠璃みたいな文学的要素がちょっともあれへん」 と、言いきかせた。彼は
国漢文中等教員検定試験の勉強中であった。それで、お君は、 「あわれ逢瀬の首尾あら....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
はじめたのである。彼の乏しい給料は概ねそのために費された。歴史と地理を志し、後に
国漢も受けたが、何度やってもダメであった。 信子も亮作が小学教師で終らぬことを....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ろん、わからなかった。朝倉先生は、小田先生の方を見て、ちょっと微笑しながら、 「
国漢の先生を前に置いて、こんなことを言うと、笑われるかもしれんが、仁というのは、....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
詮索から句読の末までを一々精究して際限なく気にしていた。 二葉亭時代の人は大抵
国漢文の秩序的教育を受けたから、
国漢文の課題文章の習練にはかなり苦まされて文学即....
「雨」より 著者:織田作之助
浄瑠璃に見られるような文学性がないからね、と真面目にいいきかせるのだった。彼は、
国漢文中等教員の検定試験をうける準備中であった。お君は金より大事な忠兵衛さん、そ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
労苦をしのび、かさをさすなと訓辞しておいたので生徒はぬれながら歩いた。そのそばを
国漢の吉川先生と熊野先生とが、かさをさして通られた。それを見るや列の中から、 「....