国状[語句情報] »
国状
「国状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国状の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
り。しかれどもこの第四種の論派はあえて民権の道理に反対したるにあらず。ただ日本の
国状を顧慮して民権を漸次に拡充すべきところを論じ、地方官会議の設置をもって民権拡....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
同様にどうにもならない自然の現象であったのである。 地理的条件のために長い間鎖
国状態を保って来た日本がようやく世界の他の部分と接触するようになったのは一つには....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
年はこれ、皇紀の二千六百年、西暦千九百四十年、全世界は挙げて未曾有《みぞう》の戦
国状態に突入しつつある――頑鈍一事の世に奉ずるに足るものなきを憾《うら》みつつも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は倦《う》むとも著者は倦まない、精力の自信も変らない。 今や世界全体が空前の戦
国状態に落ちている。日本に於ても内政的に新体制のことが考えられている。わが大菩薩....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
せいだろうね。鮎川の明るさは仙台に比較しても云えることだ。東北は精神的に一つの鎖
国状態なんだね。鮎川へきてホッとするのは、その鎖国に、ここだけは通風孔があいてる....