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国産
「国産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国産の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ふう》をするのが習いでしたから、この蝋燭も一つの新工夫で、おそらく九州辺の大名が
国産の蝋燭を進上するなぞと云って、金の伸べ棒入りの蝋燭を持ち込む積りであったのだ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
等がやった。日本人はピストルを持って見張っているだけだ。 そして燐寸は、中国の
国産品と寸分も異わないものが出来上った。商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印され....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
ことで。……がマアそれはどうでもよい、ところで問題の雌雄の蝶だが、これは決して外
国産ではなく、作られたのは間違いなく日本、それから朝鮮、支那を経て、和蘭陀の国へ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。甘酸っぱい汁――たしかに地上でおなじみの蜜柑にちがいなかった。しかもこの味は四
国産の蜜柑と同じだった。 「この蜜柑は、どこになったのかね」 山岸中尉がタルミ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
ものの中でも、あるいはその他でもっとも多く見受けるガラス絵の種類を大別すると、純
国産ともいえるところの浮世絵末期的なる職人芸術であるところの美人、名勝、風俗、役....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
、薄色もありましょうが、おもに白絹へ、蝶花を綺麗に刺繍をするんですが、いい品は、
国産の誉れの一つで、内地より、外国へ高級品で出たんですって。」 「なるほど。」 ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
二人は哄笑した。 これで刑部という老人が、例の屋敷で勿体らしく、贋物の古物や異
国産の品を、売っているということが読者諸君にも、諒解されたことと思う。 これで....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
あったが、家の内は随分|豪奢であり、それに調度だの器具だのが、日本産というより異
国産らしい、舶来の品で飾られてあり、お蝶の締めている帯なども、和蘭模様に刺繍され....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
江戸におりました」「ナニ江戸に? 江戸はどこに?」「日本橋は人形町、森田屋という
国産問屋、それが私の隠れ家でした」「人形町の森田屋といえば、江戸でも一流の
国産問....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
待ち望んで居たらしい宮坂は此処でまた一寸不可解な顔をする。夫人の案内で景子達は英
国産の樫の木材で内部を組立てた純英国式の応接間へ通った。 ガルスワーシーは景子....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
とになった。これには『めでたき風景』に漏れた、昭和二年から四年へかけての二三篇「
国産玩具の自動車」「挿絵の雑談」「二科会随想」等も含まれはするが、其大部分は其最....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
岩手の六郡を領し、さらに南に出でて磐井郡の平泉に根拠を構え、砂金その他の豊富なる
国産によって豪奢を極め、直接音信を京師に通じて院宮・権門・勢家に贈賄し、その威は....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
フロッシュ
宜しい。僕が所望して好いなら、ラインの葡萄酒にしよう。
なんでも本
国産が一番の御馳走だ。
メフィストフェレス
(フロッシュの坐せる辺の卓....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れでも帚の目がよく届いていた。青草のにおいもした。 他の牧舎には耕馬もいた。内
国産アングロールマン種、北樺太産洋種、内
国産洋種。 骨太く、肉づき厚く、脚短く....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
円形で、弾力に富むものだった。当時は俗に「なまこ紙」といっていたが、私たちはこの
国産品を作ろうと思い立ったわけであった。 東京の片隅、はまぐり料理屋とおもしろ....