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「国界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国界の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
抵抗力の微弱なる森林から初まった。 信州と他国の国境、即ち飛騨境から越中越後の国界へとわたって、多大なる面積を有する壮麗なる国有林は、大林区署の収入を多くする....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。 「その二十八日の午過ぎでした。いつもの年ならわたくしも子分どもを連れて、両国界隈を見廻らなければならないんですが、今年は川開きも見あわせになったというので....
十二支考」より 著者:南方熊楠
国一名唖魯、西南の海中にあり、その国南は大山、北は大海、西は蘇門荅剌《スマトラ》国界、国語婚喪等の事|爪哇《ジャワ》と相同じ、山に飛虎を出す、その状猫のごとく、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た、 「多賀城去京一千五百里、去|蝦夷《えぞ》界一百二十里、去|常陸《ひたち》国界四百十二里、去|下野《しもつけ》国界二百七十四里、去|靺鞨国《まっかつこく》....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
がある。……昨日から今日にかけて江戸じゅうに手を配った大捕物。なかんずく、この両国界隈は辻々、露地の入口まで隙間もなく人をくばって蟻の這いでるセキもなかったはず....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
『日本山嶽誌』刊行の時に、群馬県統計書の山岳部を一覧せしに、魚沼の駒ヶ岳を上野の国界の如くに記されたるやに記憶せり、既に測量部または調査所の二十万分一図出でてよ....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
一 神秘の霊峰 信飛の国界に方りて、御嶽・乗鞍・穂高・槍の四喬岳のある事は、何人も首肯する処、だが槍・....
三国志」より 著者:吉川英治
汝、先鋒となって、呉を突くべし。 とあった。 大軍まだそこへ到らぬうち、呉の国界は大きな衝動に打たれ、急はすぐさま呉王孫権に報じられる。 孫権は、急遽、諸....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
岳なる名称を与えたのは全く地質調査所の誤りであると信ずる。つまり奥仙丈岳を甲信両国界の朝日岳に、有峰の西に峙つ東笠西笠の別称である鯉鮒山を越中沢岳に擬したのと同....