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国立銀行
「国立銀行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国立銀行の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
席の間に挾んでおいてある書類鞄を素子はたたいた。劇場へ来るまえに、伸子と素子とは
国立銀行へまわって、三ヵ月間の生活費にあたるほどの紙幣をもっていた。素子はどうし....
「鴎外・漱石・藤村など」より 著者:宮本百合子
周囲では、先輩の弟子たち、親友たちが、没後何とはなし家長的位置におかれる。伯林の
国立銀行の広間の人ごみの間で、私は不図自分にそそがれている視線を感じ、振りかえっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
西洋のカフェーは或とりひき場)。ヨーロッパ戦後である。一九二九年に私がベルリンの
国立銀行の広間の人ごみの裡にいたら、ちらりといかにも見たような顔が視線にうつった....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
た幸平は、多少の学問もさせてもらって、銀行員となった。資本金三十万円ほどの小さな
国立銀行であるが、はからずも彼は、そこに実父左近の預金が一万七千余円あることを知....