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「国老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国老の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
上に、みだりに援兵を送ることは、武家|法度《はっと》の固く禁ずるところであった。国老たちの協議の末、藩中の精鋭四千を川尻《かわじり》に出して封境《ほうきょう》防....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
ら戦を仕損じてしもうたわ」と苦り切って罵ったまま、家康はつと座を立ってしまった。国老の本多富正《ほんだとみまさ》は、今日の合戦の手に合わなかったことについては、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と、久坂玄瑞《くさかげんずい》、来島又兵衛、入江九一の面々が巨魁《きょかい》で、国老の福原越後を押立てて、およそ四百人の総勢で周防《すおう》の三田尻から、京都へ....
弟子」より 著者:中島敦
は知りつつも一応は言わねばならぬ己《おのれ》の地位だというのである。(当時孔子は国老の待遇《たいぐう》を受けていた。) 子路はちょっと顔を曇《くも》らせた。夫....
石狩川」より 著者:本庄陸男
、中山口に兵をかえして、長州の応援を得た秋田藩を破ったときには、国論帰順に向い、国老遠藤なにがしをして、官軍の本営に悔悟陳謝していた。そのときを境にして、彼とと....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ば差し置かず承らまほし」とありけるが、一人も所存を申し出づるもの無く、ひたぶるに国老雲井家の咎めを懼るゝ体也。虹汀其心を察し、その日の裡に厚く労ひて家人に暇を与....
映画雑感(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
手とか案内者とか、ベデカと首っ引きで、シャンゼリゼーをシャンセライズと発音する英国老人とかいうのがそれである。オベリスクやエッフェル塔が空中でとんぼ返りをしたり....
海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
権兵衛の下僚の者が二三人いた。権兵衛は急いで陣笠の武士の傍へ往った。武士の一人は国老の孕石小右衛門であった。 「これは御家老様でございますか」 「おお、権兵衛か....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
て五月二十八日、幕命を以て天狗方の御家老武田伊賀守隠居謹慎、六月一日、同じく岡田国老をも隠居させ、諸生組の頭棟朝比奈、市川、佐藤を執権に据えは据えたが、天狗は筑....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
て五月二十八日、幕命を以て天狗方の御家老武田伊賀守隠居謹慎、六月一日、同じく岡田国老をも隠居させ、諸生組の頭棟朝比奈、市川、佐藤を執権に据えは据えたが、天狗は筑....
三国志」より 著者:吉川英治
れた錦の嚢を思い出し、その第一の嚢を開けてみた。すると中の一文には、 (まず、喬国老を訪え)と、書いてあった。 喬家の老主といえば、隠れもない呉の名家である。....