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「国者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
洋史の中に少くとも彼の迷信には反証に近いものを発見した。それは羅馬《ローマ》の建国者ロミュルスに乳を与えたものは狼であると言う一節だった。彼は母の乳を知らぬこと....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
て居りましたから、何かと存じて覗《のぞ》きました所、これもやはり摩利信乃法師が東国者らしい侍に、その怪しげな灌頂の式を授けて居《お》るのでございました。何しろ折....
魔術」より 著者:芥川竜之介
が少くないかも知れません。ミスラ君は永年印度の独立を計っているカルカッタ生れの愛国者で、同時にまたハッサン・カンという名高い婆羅門《ばらもん》の秘法を学んだ、年....
星座」より 著者:有島武郎
あらかた話してくれた時、この章に書いてあるのは、アイルランドのある若い勇ましい愛国者と、その婚約の娘との間に起った実際の出来事だといったので、おぬいにはよけい興....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
か、いかにして敗戦の大損害を償《つぐな》わんか、これこの時にあたりデンマークの愛国者がその脳漿《のうしょう》を絞《しぼ》って考えし問題でありました。国は小さく、....
心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
び込んで行くのが何だか恐ろしかった。海賊の子と指さされて大坂に住むのも辛いが、他国者と侮られて江戸に住むのも苦しかろうと、それが彼の小さい胆《きも》をおびえさせ....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
な目的の下に扉に突進するか、それさえ今は二人にわかっていないようであった。ただ殉国者の意気に燃え、自らかけた号令に服して、ミルキ国最後の二人は鉄扉に向って敢然と....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ので、六三郎は車湯の勘蔵にその橋渡しを頼もうと思いついた。 勘蔵は四郎兵衛と同国者で、かれは四郎兵衛を頼って江戸へ出て来て、その世話で近所の車湯へ住み込んだの....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まえばいいのであるが、彼のふところに抱えていた赤児の来歴がどうも判らなかった。他国者の才蔵が赤児をかかえて、寒い夜なかに江戸の町なかをさまよい歩いていたという、....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
和になった。多くの子をその父から反かせた。ユダヤ国を攪乱するおそれによってその愛国者を怒らせた。では彼は何をしたか。彼はその無上愛によって三世にわたっての人類を....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の肩を持つのネ。怪しいわ」 「おいおい、人聞きの悪いことを云うなよ。これでも、愛国者だよ」 「どうだか判りゃしない。あたし、明日になったら、お別れするわ」 「じ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
奴らだとみえて、茶代の置きっ振りも悪く無し、女を相手に鰯や鯨の話をしているほどの国者でも無し、実はお吉なんぞはその色の小白い方に少しぽうと来ているらしいんで……....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
するのも見た。そして彼等に対する同情がまったく失せてしまった。 救いはこんな愛国者からは来ない。 八 コロンボ近くなった頃だと思う。無線電信で、ルール地方占....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
のために助けてやらねばならぬぞ。全く孝行者だ。一人できたのか。ほんとに偉いぞ。愛国者だ、さあこちらへ来な、葡萄酒でものんだがよい。わしたちが母親のところへとどけ....
革命の研究」より 著者:大杉栄
かり満足したミラボーであった。またある歴史家の理想は、ドイツ人に対しては勇敢な愛国者であるが、しかし経済問題には少しも大胆でないダントンであった。彼は実に、外寇....