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「国貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
上った。商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印されていた。レッテルの四隅には「提倡国貨」(国産品を用いましょう)とれい/\しく書いてあった。 これは排日委員会で....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
を輸出するものは法外な利を得た。幕府で新小判を鋳造し、その品質を落としたのは、外国貨幣と釣合を取るための応急手段であったが、それがかえって財界混乱の結果を招いた....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
――きのう何故診療部へ行かなかったのさ。 などとしゃべっている。 農村で外国貨幣を見ることはない。農民はちょっとでも様子の違う金に対しては極度に警戒的なの....
「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
に見出せると同様の亢奮とつきない興味とを覚えました。 一生懸命で経済学原理、万国貨幣制度、憲法などを研究しました。 学校を卒業すると、彼女は希望通りミスタ・....
火薬船」より 著者:海野十三
た。スクリーンのうえに、とつぜん現れた汽船は、これぞ竹見が先に乗組んでいた仮装中国貨物船の平靖号であったではないか。 そのとき、竹見の背後で、船長ノルマンの、....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
たり、生薑《しょうが》水をささげてテーブルへ接近したり、首飾りを手製するために外国貨幣をあつめたりした。そして、夜は、籐駕籠《パランキン》に揺られて英吉利《イギ....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
、より多くの貨幣が貨幣の材料であり、そして輸入によってのみ取得され得る所のこの外国貨物のより多くが、必要とされる。一貨物が以前よりもより多くの分量において必要と....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、一部の商工業者階級は、国内生産物と競争しかつ英国労働者の就業を妨害する一切の外国貨物の輸入禁止を、声高く要求している。しかしこの要求は、外国からの輸入品の購買....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
が流れている。 同日午後十一時三十分、タイタニック号の附近を航行しつつあった米国貨物船キャリフォルニアン号の唯一の無電技師セリル・エヴァンス―― Cyril ....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
―こういう順序になっているそうなということや、銀相場が毎日変化するので、邦貨を民国貨幣に換算する場合、邦貨の一円が今日は民国貨幣の二円二十銭となり、明日は二円十....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
拡げる事が出来たのは全く醜業婦のお庇である。露国は自国の商工業を保護するために外国貨物に重税を課し、例えば日本の燐寸の如き一本イクラに売らねばならぬほどの準禁止....
上海」より 著者:横光利一
げて機械の運転を開始し始めた。罷業職工内の熟練工が続々彼らの工場へ奪られ出した。国貨の提唱が始った。日貨の排斥が行われた。そうして、支那人紡績会の集団は、今こそ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
私は今日もなお勉強を続けているのである。 三老人 ホエリー号は太平洋航路の米国貨物船である。船長のディールさんは七つの海に五十年かじを握ってきた。いま七十歳....