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「国賓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国賓の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
船舶を何故に我国は自らの手を以て破壊するであろうか、また同船の乗組員は船長以下、国賓級人物を以て組織せられていたが、かかる人物を全部何故に自ら喪《うしな》うであ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たる。正香も縫助もまだ西洋人というものを見たこともない。昨日の紅夷は、実に今日の国賓である。そのことが新政府をささえようとする熱い思いと一緒になって、二人の胸に....
弟子」より 著者:中島敦
における類である。実際の孔子は余りに彼等には大き過ぎるもののように見えた。孔子を国賓《こくひん》として遇《ぐう》しようという国はある。孔子の弟子の幾人《いくにん....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
…」 追懐につれて俄かに思いおこしたらしく、 「そういえば、いよいよ日本からの国賓もきまったようですね」 といった。 「へえ」 素子は、 「そうですか? い....
道標」より 著者:宮本百合子
れた。 「や、お早うございます。さあ、どうぞ……」 ロシア革命十周年記念の文化国賓として、二ヵ月ばかり前からモスク※に来ている秋山宇一は、日本からつれて来た内....
海底都市」より 著者:海野十三
ならん」 「じゃあ、僕は大いばりで、ここに滞在することが許されるのですね。いや、国賓待遇《こくひんたいぐう》を受けてもいいじゃないですか」 僕は朗らかな気持ち....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
て、一日は愚か一刻さえ惜しまれるのであったが、師走の三日ばかりは、何が何としても国賓帯刀の門をくぐらないでは許されなかった。 「おう、虎松か、よう参ったのう。そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
於ける道庵の人気を聞くと、たまらないものがあります。名古屋に於て道庵が、ほとんど国賓待遇を受けているということを聞くと、デモ倉と、プロ亀が、躍起となりました。 ....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
港《ホンコン》の太守《たいしゅ》、その次へは米国前大統領グラント将軍という順に、国賓たちを迎えた。 欧風熱は沸騰して、十二年の九月には、外国役者の一座、英、米....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
、そのために政府は独英仏伊その他十ヶ国からイプセン研究者イプセン役者の代表百名を国賓として招待しまして、彼の生誕地たるシーンや、彼が薬剤師の徒弟としてはじめて人....
三国志」より 著者:吉川英治
の謀臣陳宮も、口をあわせて辞退した。 そこから劉玄徳は先に立って、呂布の一行を国賓として城内に迎え、夜は盛宴をひらいて、あくまで篤くもてなした。 呂布は、翌....
三国志」より 著者:吉川英治
くなり、黄蓋が旨をふくんできたものにちがいない。何にせよ、それからの鄭重なことは国賓を迎えるようであった。黄蓋と共に、魯粛も案内に立ち、粛々、中門まで通ってくる....
三国志」より 著者:吉川英治
るし下さい」 「なんの、此方はあなたの出迎えを命ぜられた皇叔の一臣に過ぎません。国賓たるご辺に、さようなご遠慮を抱かせては此方の役目不つつかに相成る。どうか、何....