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国運
「国運〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国運の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
とより多くもない領土、しかもその最良の部分を持ち去られたのであります。いかにして
国運を恢復《かいふく》せんか、いかにして敗戦の大損害を償《つぐな》わんか、これこ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
へ往きたい。そして、亡国よという声を聴かずにいたいというのです。折竹さん、これは
国運日々にすすむ東亜の盟主、日本のあなたはとうてい分りますまい。いや、あなたは亡....
「新生」より 著者:島崎藤村
し》ろ父等のために惜んだ。今になって彼は古典の精神をもって終始した父等が当時の愛
国運動に参加したことや、学問から実行に移ったことを可成《かなり》重く考えて見るよ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
玉などまで銀行の倉庫に在って、利に利を産んで居るが、他日若し英国正義の進路の為に
国運を賭して他国と戦争する時が有らば決して課税などを引き揚げさせぬと春子は云って....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
うすることが出来ない。のみならず、日本は北支那より退却し、退嬰自屈の政策の下に、
国運の日に淪落に傾くことを如何ともなし能わざるに至るであろう。支那大陸広しと雖も....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
。不意にまた何を仰せられまするので厶ります」 「大丈夫の覚悟を申しておるのじゃ。
国運を背負うて立つ者が、国難に当って事を処するには第一に果断、第二にも果断、終始....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
を擁して歴史的な豪華な発展をとげた。われわれは、この新しき国の富に足をおき、更に
国運の一大発展を期するものである。さあ、諸君、それを祝って、どうか祝杯をあげてい....
「流線間諜」より 著者:海野十三
いった言葉の偽りではなかったことを知っていただけるであろう。 某国政府当局は、
国運を賭けたこの怪計画のために、特によりすぐった特務機関隊を編成して、丁度一年前....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
シナという国は人口が多い。人間どもが繁殖しすぎる。こんなに繁殖すると、人口過剰で
国運疲弊するが、洪水だのカンバツだのと天災が多くて、おかげで年々五十万もの百姓ど....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
読み、顕微鏡的心眼であるが、事はまことに重大だ。 秘中の秘であるが、時の政府が
国運を賭けて計画した難事業があった。当時の日本には、工業らしい工業がなかった。た....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ましさはめでたい記念日の賑いに浮き立っていた誰しもの胸を打った。しかしその惨事が
国運にどれだけの意義を持っていたかは、当時の少年などに分ろうはずもなかった。ひと....
「中支遊記」より 著者:上村松園
の仏像のように尊いところがなかった。これらの仏像がつくられた頃から、支那の現在の
国運はすでに定っていたのかも知れない。 南京にて 十三日。南京に着い....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
に万世一系の皇室を戴き、歴代天皇の御稜威はいやが上にも輝いて、以て今日の隆昌なる
国運を成すに至ったのでありますが、またそれと同じ様に私ども日本民族も、この
国運の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
遊園とし、海外を工場とし、よろしく遠く天涯万里に向かって雄飛活躍せざるべからず。
国運発展の道も、けだしここにあらんと信ず。 もしこの瑣々たる小紀行が、いくぶん....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の事と言うべきである。将来は逐次具体的に強調して来るであろう。兎に角東亜連盟の両
国運動者には既に同志的気持が成立している事は民国革命初期以来数十年ぶりの現象であ....