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国遠
「国遠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国遠の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
やいば》を下し難く候については、此状披見次第|申《さる》の刻《こく》までに早急に
国遠《こくおん》なさるべく候。以上」 そして心利いた仲間を使いに立てた。やがて....
「死者の書」より 著者:折口信夫
に自ら備っていた。 何事も、この身などの考えではきめられぬ。帥の殿に承ろうにも、
国遠し。まず姑し、郎女様のお心による外はないもの、と思いまする。 其より外には、....
「日本の水を濁らすな」より 著者:坂口安吾
やっぱり、あるんだね。 どうして行かなかったんだろうね。相手が不足なのかね。外
国遠征は毎年やって、もうあいちゃったし、夏のヒノキ舞台のコンディションにも影響す....
「ミミズ酒と美女」より 著者:佐藤垢石
長さ三尺五寸以上はある。日本にも素晴らしく大きいのがいた。倭漢三才図絵には、丹波
国遠坂村に大風雨の後山崩れあり大蚯蚓を出す。一つは一丈五尺、一は九尺五寸と書いて....
「テレパシー」より 著者:水野葉舟
て、何だか薄暗い、如何《いか》にも幽霊が出そうな地方だが、私がこの夏行った、陸中
国遠野郷《りくちゅうのくにとおのごう》の近辺《あたり》も、一般に昔からの伝説など....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
慮に備えて、いつも忙しいのだった。ここでもう一度、ポルトガル遠征のときのように外
国遠征は困難で不利益なことがわかったのである。 エセックスはある戦闘で自分の愛....
「西航日録」より 著者:井上円了
体詩をつづる。 普天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、異
国遠しと思ふなよ、光りかがやく天ツ日の、照す所は皆我地、狭き国にて眠るより、出で....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
からざる事実として、オッペルト遠征隊事件の後三年目の一八七一年には正真正銘の合衆
国遠征隊が、三艘の蒸汽船の代りにフリゲート一隻、コルヴェット二隻、砲艦二隻からな....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
――」 と、背に負っている小さい包みに首を曲げ、 「組紐の見本を持ちまして、近
国遠国を注文を取って歩いておりますもので」 「ははあ、紐屋か」 「藤六どんの手づ....
「三国志」より 著者:吉川英治
を打ってお歓びになりましたが、あれは如何なるお気持であったのですか」 「西涼は、
国遠く、地は険に、中央から隔てられている。その王化の届かぬ暴軍が、いちどに集まっ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、中央の動流と共に、いつも小合戦の絶え間なかった地方であった。 わけて秀吉の中
国遠征は、大規模な大軍をうごかして、中国一帯を、一時戦時色に染めたほどであったか....